三ツ峠が日本山岳遺産に認定

日本山岳遺産基金の2017年度の日本山岳遺産に、三ツ峠が認定されました。
2018年2月25日の日本山岳遺産サミットにおいて認定証が授与されました。

null日本山岳遺産認定証三ツ峠

アツモリソウの保護活動とその自生地の保全活動が認めていただけたと思います。
その活動内容を紹介します。

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高度成長時代の山野草ブームで高山植物が深刻な盗掘被害を受け、三ツ峠山のアツモリソウも減少してしまいましたが、三ツ峠山荘のオーナーを中心に日本高山植物保護協会の会員有志が長年アツモリソウ保護のための巡視を続けてきました。
山梨県の高山植物保護条例の制定や環境省の種の保存法の制定で、アツモリソウの保護活動が認知されるようになりました。

2000年からアツモリソウの株数調査を毎年行っています。また盗掘されないように許可を得て唇弁を損傷することも行いますが、ポリネーターによる授粉ができなくなることから優良な株どうしを交配させることも始めました。
さらに自生地の多様性を維持する保全作業も行うようになり、それを手伝ってくれる登山客もおりました。

2009年にアツモリソウ保護に関心のある人たちに声掛けして、三ツ峠山荘で高山植物保護活動の勉強会を開催しました。保全作業を参加者みんなで実際に体験してみて、この保全作業を継続していこうということになりました。
折しも2010年にニホンジカが自生地に現れるようになり採食被害が確認されたことで、環境省や県と町の行政機関と話し合い、環境省のグリ-ンワーカー事業としてニホンジカ防護柵を設置することが決まり、その設置作業をお手伝いしました。
環境省事業に続き、富士河口湖町のアツモリソウ保全協議会事業としても柵の設置作業を行い、さらに自然公園ボランティアファンドや民間企業の助成金を得るなどして、柵の設置作業を行ってきました。

アツモリソウ自生地の保全作業を継続し、またニホンジカ防護柵の設置作業を行うなど、事務局をおいてボランティアを募って活動するため、三ツ峠ネットワークを設立して運営しています。
毎年4月から11月に月例会を開催して、植生を単一化してしまうササやテンニンソウなどの除伐、遮光障害を来す下枝を払うといった保全作業を行っています。またカモメランやウチョウランなどの保護活動も展開しています。

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