国際ワークキャンプ経験談(タイ)

■ 『Dalaa主催・国際キャンプについて』

私は2008年10月5日から18日まで、Dalaa主催の国際ワークキャンプに参加するため、タイへ渡航しました。そのとき体験したこと、またキャンプの内容について報告したいと思います。

ワークキャンプ地は、タイ・バンコクから鉄道で南に下り、ハジャイという大きな都市から車で1時間ほどのパッタルン県の小さな村でした。

ハジャイまで、タイの国有鉄道の寝台列車で移動します。
綺麗に清掃された快適な列車の寝台で、私は一人のタイ女性と出会いました。ハジャイで英語教師をしているという彼女から、タイについて沢山お話を聞かせてもらいました。人懐こい、というタイ人の性格を表わすように、彼女も親切にタイ語やタイの文化を教えてくれました。
多くのガイドブックに「親切なタイ人に気をつけること(睡眠薬強盗や詐欺の警告)」とありましたが、きちんと分別と敬意を持って接することで、現地の人と深く交流できることを実感しました

Dalaaのメンバーにハジャイの駅で迎えいれられ、パッタルン県へ車で移動しました。ボランティアメンバーに、タイ人はもちろんのこと、各国から人々が集まってました。
イタリア・ギリシャ・ドイツ・日本、みんな個性ぞろいでユーモアな人ばかりで、堪能でない私の英語でも冗談を言い合える関係でした。

私達のボランティアワークは、数十人足らずの小さな村にある幼稚園を改装することでした。
今まで使っていた子どもたちの用具を片付け、埃まみれの天井の飾りを一つ一つ取り除き、垢や格子の錆を落とすこと。そして幼稚園を長く使えるように、壁から格子までペイントすることでした。
内側を全て明るい桃色にペイントしたあと、私達は子どもたちにとって役立つ絵を描いていくことにしました。
世界地図、国旗、そして大陸ごとのイメージが6つの壁に描かれました。アジア・オセアニア・アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ・南極と北極。何を描くかの話し合いや下絵で進み具合に差が出ましたが、フォローしあうことで無事仕上げることができました。
そんな私たちの活動を一番支えてくれたのは、他でもない幼稚園の教師たちでした。毎日のランチメニューに工夫を凝らしてくれ、辛いものに慣れない外国人のために辛さを調整するなど配慮を感じました。清掃・改装作業の途中で、彼女たちに話しかけるメンバーの多かったこと!私たちは知らず知らず、彼女たちの活力や底抜けの明るさ・豪快さを拠り所にしていたかもしれません。それほどタイ人の女性はパワフルで優しく頼もしく感じられました。

2週間の活動のなかで、私達はただ幼稚園の改装のみをしたわけではありません。作業の合間の息抜きとして滝で泳いだり、地元の結婚式にご飯をお呼ばれしました。
また、週末にハジャイのナイトマーケットで思い思いに行動しました。イスラム教徒の多いハジャイの夜は活気があり、バンコクの夜とは違った趣があります。地元の人たちしか知らないマーケットで見るタイの姿に、ガイドブックにはない面白さと興奮を覚えました。
みんなと行動して一番楽しかった場所は、ソンクラービーチです。ハジャイから1時間ほどに位置する美しい海辺でした。多くのDalaaメンバーや代表者のマリアも集まり、日が落ちるまでバレーボールやサッカーボールで遊びました。高校生以来の経験でしたが、みんなが笑っていると楽しくて、こんなに夢中になったことは初めてでした。

キャンプは順調に進みましたが、当然、みんなで問題を議論する場面もありました。それは、キャンプ途中参加者の参加費有無と、キャンプ参加費の用途明細についてです。個々が「ボランティア」についてのスタンスを持ちながら、費用について重々納得していなかったことが原因だと思えます。議論に結果はありませんでしたが、個々が支払いに納得できないならば、その時点で組織に質問することが大切なのではないかと思いました。感じた問題を後回しにするのではなく、早めに問題の芽を摘み取ることが必要です。

キャンプの二週間、私は充実した毎日を送りました。気さくな仲間たちと互いの文化を教えあい、ときに戦争や経済について熱く語り合いました。
ある女の子は私に深刻な家庭の事情を相談しました。他にも色んな悩みや考えを聞く機会がありました。私が海外の人と話せば話すほど、言語や地域の差はそれほど大したものでなく、同じ人間という点で理解しあえないことはないと思えました。
今後、私はどのような形で世界とそして様々な国籍の人と関わっていくか定かでありません。しかし、常に分別と敬意、そして笑顔でいることが何よりも大切なコミュニケーションになると確信しています。

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