国際ワークキャンプ経験談(バヌアツ) 

■『バヌアツワークキャンプ報告(2007)』

私は今回のワークキャンプでは、エパオ村の子ども達の強さやたくましさに深く感動した。小学生やそれに満たない子ども達が、農作業の手伝いを朝から晩までしていた。それでも子どもは文句一つ言わない。ふと自分の子ども時代と比べてしまった。私は確かに、スポーツが大好きであり、外で遊ぶことが多く、家でじっとしていることは少なかった。しかし子どもの頃は、自分の遊びに夢中で家の手伝いなどほとんどしなかった。こんな私とは対照的なエパオの子どもを見ていて、なんだか自分が情けなく思えてきた。
また、子どもたちは本当にいろいろなことを教えてくれた。食事当番の時、私がうまく火をおこすことができないでいると、率先して手伝ってくれた。さらにご飯を炊く時、水の量を目分量で調整することができないでいる私に、優しく教えてくれた。日本では、ガスでコンロを使うことができ、電子レンジや炊飯器を使って調理することができる。何をするのにもボタン一つで完了である。しかしエパオではそのような物はないため、そこの土地にあるものを使って、物事をこなすしかない。そのような環境で生活しているためか、小さい子どもでさえも生活の知恵はかなりある。
このように子ども達から多くの生活の知恵を学んだわけであるが、それ以上に「生きる強さ」を痛感させられた。便利な環境で育った日本の子どもであれば、このような所で生活していくことは考えられないだろう。子ども達は、日本人などの旅行者を見ているため、自分達は貧しいということは薄々気が付いているだろう。しかし、決して自分達を卑下することはなく、どんな時も笑顔でいることを忘れない。彼らはいくつか日本の歌を知っていて、私たちがそれを歌うと一緒になって歌ってくる。また聞いたことがない歌に関しても一生懸命に覚えようとしてくれた。このような子ども達の元気の良さは、私にパワーをくれた。
私は過去に数回ワークキャンプに参加した経験があるのだが、毎回笑顔の絶えない途上国の子ども達によって勇気や希望をもらうと同時に、自分の価値観が変わっていくことに気が付く。便利でモノにあふれていることが良いとは限らない。人間が生きていくのに、環境や置かれた境遇など関係ない。その人がどのような生き方をするのかが問題だ。人生にはお金では買えない素晴らしいものがある。それは人と人との絆である。今回のワークキャンプにおいて、キャンパー同士の絆やエパオの人々との繋がりができた。ワークキャンプ終了と同時に、全員離れ離れになってしまうけれども、一緒に過ごした二週間は決して忘れることはないと思う。

■『バヌアツワークキャンプ報告(2007)』

 私は以前から、発展途上国での海外ボランティアに興味を持っていた。去年、友人がバヌアツでのワークキャンプに参加したこともあり、その話を聞き今回応募するに至った。
 去年の話を聞いていたとおり電気もガスもなく、コンクリートの上で寝袋生活といった私にとって初めてのことばかりで、この生活を2週間も続けていけるのか不安であった。しかし、3日も経てばその生活が快適になり、居心地よく感じた。キャンプ参加者ともすぐに打ち解けたが、英語中心の生活ということもあって皆での話し合いや討論では自分の意思をうまく伝えることができず、その度に自分の英語力の低さを感じた。
 ワークは学校建設ということだったが私達が行く少し前に完成してしまったらしく、先生のドミトリーを作ろうということでビーチにブロック造り用の砂を集めに行った。子供たちは小さい体で私たちより力持ちで、とても働き者だった。この作業を2日行い、次は集めた砂を網で濾して珊瑚やごみを取り除いた。また別の日には、ドミトリーを建てる予定の土地をひたすら草抜き、ガーデンの手伝いなどを行った。
しかし、ワークがあったのはエパオに着いて最初の1週間ほどであった。後々に、様々な問題が持ち上がってきたのだ。ここの村には、アメリカのピースボートやホームステイ目的で訪れる人々が多く、村人たちが私たちをワーク目的ではなくお客様がきたといった感覚でみていたのだ。その為、ワークもあまり無く、期待もされていなかったようだ。キャンプ参加者は、それぞれに年齢、職業、目的も異なり、この先どうするかといった討論が何度も行われた。私はワークで貢献し、何か形として残したいという思いもあったが、村人との交流や異文化体験も目的のひとつであったので現地生活をそれなりに楽しんでいた。毎日子供たちと遊び、ラップラップ作りやココナッツ削りを体験したり、村の中を歩き回ったりと毎日が驚きと発見の連続であった。
エパオの生活で1番心に残っているのは、村人の歌声だ。ここはキリスト教で、毎日のように教会から人々の歌声が聞こえてきた。日曜日は人々が教会に集まる日であり、女性はアイランドドレスを着て、男性も子供たちも皆きれいに着飾ってやってくる。そこでは何曲もの歌をうたい、時には振り付けまである。村人の隣に座ると、初対面の私にも肩を組んできた。そして一緒にリズムにのりながら歌を口ずさんだ。ここでは皆が友達であるような感覚になった。夜には子供たちが歌をうたいに来てくれた。小学校の発表会みたいにとても可愛らしく、そのうちの1曲を輪になり皆で歌った。キャンプが終わっても人々の歌声が忘れられず、ステイ先でも気がつくとその歌を口ずさんでいた。
バヌアツは「世界で一番幸せな国」といわれている。本当に自然も人々も素敵な国であった。ゆったりとした時間が流れ、人々ものびのびと暮らし、食べ物にも不自由せず、私たち観光客に目を向けなければ今の生活で人々は本当に幸せなのではないかと感じた。また何年後かにバヌアツを訪れ、エパオの成長した子供たちに会いに行きたい。

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syoji - . 1月 12, 2009, 10:16 pm | コメントは受け付けていません。