国際ワークキャンプ経験談(ベルギー)
■ 『ベルギー 難民センターでボランティア(2008/7/7~7/26)』
・活動内容
難民センターで夏休み中の子供たちの世話をした。ボランティアのメンバーはリーダーのベルギー人1人、チェコ人2人、スペイン人2人、日本人1人の6人で、施設内にある別館で共同生活をした。基本的に公用語はフランス語で、難民の大人たちとは英語で話した。初日にセンターの説明や、ベルギーにおける難民問題について説明を受けた。このセンターは出入り自由の施設なので、日本にある収容所とは大きく異なる。人数は130人で、アフリカ(アルジェリア、ソマリア、ガーナなど)と東ヨーロッパ(コソボ、セルビア、クロアチアなど)から来ている難民が大半だった。基本的に家族を受け入れている施設だったので、1人で住んでいる人は少なかった。
何をするかは全て自分たちで決めることになっていて、週の初めに1週間の予定をたて、センターに常勤しているボランティアの方に確認してもらった。基本的に6人の中で午前と午後の2グループに分かれて活動した。3週間の長丁場だったので、そうしないと体力が持たなかったため。午前に屋外で遊んだら午後は工作をするという風にバランスをとり、天気や子供たちの人数に合わせてプログラムを考えた。子供の年齢は3歳~15歳くらいまで様々で、基本的に小学校低学年の子供たちと遊んだ。
週に1回課外活動があり、子供も大人も一緒に海に行ったり、公園に行ったりもした。誕生日会があったり、最後の日には私たちのためにパーティーを開いてくれたりもした。基本的には子供たちのお世話であったが、スペイン人の男の子はサッカーが得意だったので、彼だけ特別に大人たちと毎日のようにサッカーをしていた。また、私は婦人たちに折り紙を教える講習会も開いた。このように、子供だけではなく、自分たちのアイデア次第で大人とも交流が持つことが出来た。
また、ベルギーの他のボランティアグループとも交流があり、お互いの活動内容を報告し合う場もあった。SCIのベルギー支部の方が2週目に1回、最終日に1回様子を見に来たが、6人の息もぴったりで、センターの方々もとても親切にしてくださったので、全員が声を揃えて何も問題はなく楽しく過ごしていると答えた。
・生活
居住者とは別に設けられた施設内の別館には、大きな教室のような部屋があり二段ベッドを使用した。トイレや洗面所はあったが、シャワーは居住者の住む本館にあるものを利用した。別館には鍵がついていてセキュリティに問題はなかったが、鍵の管理には十分に気をつけた。衛生上の問題もあり料理は作ってはいけなかったので、食事は1日3回支給され居住者と一緒に食べた。生活で困ることは全くなく、快適に過ごすことが出来た。一つ問題を挙げれば、枕が堅かったとみんなが言っていたが、私はどこでもどんな状態でも寝ることが出来るので気にならなかった。
働くのは平日だけだったので、週末はベルギー国内を見て回った。リーダーがベルギー人だったので案内してもらえて助かった。また、リーダーの友達を紹介してくれたり、家に泊めてもらえたり、充実した時間を過ごすことが出来た。
平日の夜には、ボランティアメンバーでセンターの周辺を散策したりプールに行ったり、居住者と一緒にバーに行ったり、ビリヤードをしたり、OFFの時間も非常に楽しかった。子供たちがあまりに元気で疲れたときも、十分気分転換をすることが出来た。
・感想
初めてのワークキャンプで、しかも見知らぬベルギーという土地で3週間ということで、出発前は緊張していた。しかし終わってみればあっという間の3週間で、本当に「楽しかった」という言葉につきる。何よりボランティアのメンバーが最高であった。これ以上最高のグループはないだろうと自負している。ベルギー人のリーダーは基本的に他のメンバーのサポート役に回ってくれて、何かあると引っ張ってくれるという素晴らしいリーダーシップをとってくれた。私以外はワークキャンプの経験があったので、最初は見よう見まねで子供たちの相手をしていた。プログラムを考えるときもそれぞれが意見を出し合い、積極性があって困ることは特になかった。みんなとにかく話すことが大好きで、いつも笑いの絶えない明るい雰囲気であった。センターの所長さんもここまで中の良いグループは初めてだとおっしゃってくださり、このチームワークのおかげで、センターの子供たちとも大人たちとも良い関係を築くことが出来たのだと思う。センターのスタッフの方々にもとても親切にしてくださり、いつも気にかけていただいた。ご飯を一緒に食べて、時間があるときはスタッフの方々とも出かけた。
このワークキャンプを選んだのは、フランス語圏でやりたいということ、そして興味のある難民問題について考えたいということが理由である。日常会話が出来る程度のフランス語力があるという規定があったので、コミュニケーションには問題がなかったが、居住者とのコミュニケーションには考えさせられた。様々な経験をしてこのセンターに集まった人々なので、簡単に言葉では表現できない感情を持っていた。そこをどのように理解するのか悩んだこともあったが聞き役に徹した。何より、大人子供関係なく仲良くなった人たちが自分たちの思いを話してくれるのが嬉しかった。日本でも難民問題について考え、会合に参加をすることもあったが、実際に生活することで新たな発見もたくさんあった。
とにかくこのワークキャンプに参加できたことを心から嬉しく思う。貴重な体験が出来たこと、ボランティアのメンバーと深い関係を築くことが出来たこと、難民問題に対する理解が深まったこと、全てが期待以上で絶対に忘れられない最高の3週間になった。
・気づいたこと
このワークキャンプを申し込んだのは留学先のフランスだったので、日本支部から連絡がくるのかベルギー支部から連絡が来るのか分からないときがあった。最終連絡(集合場所や時間など)の連絡が遅くチケットをなかなか買えなかったので、もう少し早く連絡してもらえたら有難いと思った。
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