スリランカでの長期ボランティア

『スリランカでの長期ボランティア活動(2005年5月~2006年3月)』 

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  当時、大学3年生も終わりに近づいていた私は、発展途上国で1年間ぐらいボランティアをしたいと思い、そんな夢を叶えてくれる団体をインターネットで探していました。ただの学生で、発展途上国経験もない私を受け入れてくれるかは疑問でした。

 多くの団体が多額のお金を支払わなければそんな体験を提供してくれないことが、徐々に分かってきました。また、申し込んでも返事がない海外のNGOもいくつかありました。ようやく2ヶ月探した後に、サービス・シビル・インターナショナル(SCI)という団体に辿り着きます。折しも2004年のインド洋大津波が起こった後で、SCIスリランカ支部が津波の復興支援を行なっており、ボランティアを募集していたのです。SCIのワークキャンプの経験もない私でしたが、東京の事務局に行き、お話をして、派遣してくれることが決まりました。

  現地での10ヶ月間の復興支援ワークキャンプで出会った人々は世界15カ国からの50人ものボランティアの方々です。私はチルドレンプログラムを担当し、週に4回、難民キャンプ、自分が住んでいた村、小児病院でチルドレンプログラムを行いました。その他にもさまざまなワークを行いました。例えば、ヒンドゥー寺院の修復作業、難民キャンプのトイレの塗装、村の図書館や幼稚園の建て直しなどなど、これまで日本でやったことも、想像したこともない仕事ばかりです。

  ワークキャンプ中の生活も今思い出してみると、不思議な気がします。最初は辛すぎて涙を流しながら食べていたスリランカのカレーが好きになっていったこと。給水車が運んでくる水を貯めたタンクの水を使って屋外で頭や体を洗っていたこと。スリランカ人も含めた世界中からのボランティアが隣のゴザで寝ていること。村人の家によくお茶を飲みに行っていたこと、挙げればきりがありません。

  自分の経験を振り返ってみて長期ボランティアの魅力はというと、その国の良いところも、あまり良くないと思うところも知ることができることや、住んでいた村が自分のふるさとの様になったこと、共に苦労した世界中のボランティアがきょうだいのような存在になったこと、SCIの平和の考え方を知ることができたことだと思います。
  
  スリランカは20年に渡って紛争をしている国で、そんな中SCIスリランカ支部は平和運動を続けています。私の住んでいた村もSCIの復興支援ワークキャンプが行われる前はシンハラ人を見たことのないタミル人の村でしたが、このワークキャンプにシンハラ人のSCIメンバーも参加したことで、村人の中には「シンハラ人のイメージが変わった」「シンハラ人の友人ができた」という人もいました。この変化を10ヶ月のボランティア生活を通して見た私はSCIの言う「ワークキャンプという手段を通して一人ひとりが平和を築いていく人になる」という考え方があながち嘘ではないということを知りました。遠回りに見えても、市民の意識と行動で平和を築いていく必要があるというSCIの理念の必要性が分かった気がします。

  スリランカからの帰国後はというと、私は大学院への進学しました。スリランカに行く前は考えもしなかった選択肢でした。そしてSCIという運動にも引き続き関わっていこうと思います。

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