Copyright (C) 1997, Eiichiroh Itoh
(GHC02331@niftyserve.or.jp)
これはMS Windows NT/95からHP-200LXのFilerを制御するFiler Clientプログラム集です。シリアルケーブルあるいは赤外線ポートを通じてデスクトップマシンからLXのファイルを読み書きすることができます。
類似のソフトに Transfile WIN 200 がありますが,LX32はコマンドプロンプトから実行するアプリケーションなので,バッチファイル等に組み込んで利用することができます。
LZH圧縮されたパッケージをデスクトップマシン上で解凍して下さい。もし必要ならば解凍したディレクトリにPATHを通すなり,PATHのとおったディレクトリにコピーするなりしてください。
次に,LXでFilerを起動し, {Menu}-{Communication}-{Remote Settings...} を選んで設定ダイアログを出します。Baudを適当な値(最初は9600にしましょう)に設定し, Interface をCOM1(シリアルケーブルで接続する場合)にします。また,Server Mode が Enabled になっていることも確認してください。
Baud の値は次の項で使いますから覚えておいてください。
最後に,LXとデスクトップマシンをシリアルケーブルで接続して下さい。
デスクトップのどのシリアルポート(COM1とかCOM2)を使うか覚えておいてください。
また,いきなり赤外線接続を試すのではなく,最初はシリアルケーブル接続で動作を確認してください。
LXの電源を入れ,Filerをたちあげておきます。
つぎに,以下のように入力します。
lxdir -b {ボーレート値} -p {シリアルポート番号}
例えば,COM1ポート/9600ボーの場合は,
lxdir -b 9600 -p COM1
としてください。LXのC:\ディレクトリの内容が表示されればOKです。
lxdirの実行が終了しないようであれば,Ctrl-Cを押して停止させ,LXのFilerでの設定が間違っていないか,パラメータ指定が間違っていないか確認してください。
LX32のプログラムはすべて,
{Command} [Option] [Parameter]
のようになっています。[Option] はスペースで区切れば複数指定可能です。[Parameter] は {Command} によって必須な場合があります。
全てに共通の Option は以下のとおりです。
通信で使用する Baud rate を指定します。
9600, 19200, 38400, 57600, 115200 など指定することができます。
通信で使用する Serial port を指定します。
COM1, COM2, COM3, COM4 など指定することができます。
赤外線ポートを利用した場合などは,Connect の後に多少ウェイトを入れる必要があるかもしれません。このオプションを使えば,Connect 後に指定した数値 milliseconds ウェイトします。
非常に簡単なヘルプを表示します。
LX32の Command は以下のとおりです。
LXの指定されたディレクトリの一覧を表示します。
ディレクトリ名は省略可能で,省略時は C:\ ディレクトリの一覧を表示します。
ワイルドカードが利用できます。
LX のファイルを Desktop にコピーします。LX上のファイルは Full Path で指定してください(例: c:\autoexec.bat)。デスクトップのファイル名は Full Path でなくても構いません。デスクトップのファイル名を省略すると,カレントディレクトリにファイルをコピーします。
ワイルドカードは利用できません。
Desktop のファイルを LX にコピーします。Desktop のファイル名は Full Path でなくて構いません。LX のファイル名はフルパスで指定してください。ただし,LXのパス名がディレクトリだった場合,そのディレクトリにファイルをコピーします。
ワイルドカードは利用できません。
LX のファイル内容を画面に表示します。
ワイルドカードは利用できません。
Baud rate や port は毎回 Option に含めて指定しなければなりません。もし,Option 指定するのが面倒ならば,環境変数でそれらの値を指定することが可能です。
毎回,「LXDIR -b 115200 -p com2」と入力するのが面倒だと思うなら,それらを環境変数に指定することで Option での指定を省略できます。
set LX32=-b 115200 -p com2
などと指定すれば,「LXDIR」だけでディレクトリ一覧を表示させることができます。LXPUTやLXGETでも同様です。
This program is a copyrighted freeware. Its copyright is owned by its author. You may use it freely, but you are not permitted to use it for any commercial purpose. If you want to post this program to other BBS, ftp site or network, or if you want to bundle it to other program or publication, you should receive prior permission from its author. The author is in no way liable to any damage, which may be caused by the use of or inability to use this software.
このプログラムはフリーソフトウェアです。著作権は伊藤 栄一郎が保持しています。このプログラムをBBSやftpサイトなどで配布する場合はあらかじめ著作権者まで許可を取ってください。
また,このプログラムは無保証です。このプログラムを利用して被った被害等に関して著作権者は責任を負わないものとします。全て利用者の自己責任においてこのプログラムを利用してください。
Filerの通信プロトコルを解析された,
いしじま☆だい さん
(BXC01416@niftyserve.or.jp)
に感謝いたします。FHPPC mes8 における氏の詳細な解析結果や BSD Filer という力作なくして,このプログラムは存在しえません。ありがとうございました。