Console V0.25 -- Console for CE Copyright (C) 1997-1998, Eiichiroh Itoh (GHC02331@niftyserve.or.jp) * Introduction これは,WindowsCE上でコンソール機能を実現するプログラムです 。CONSOLEはCEコンソールアプリ(*1)の出力を一手に引き受け,それぞれ に適切な入力を与えます。 (*1) CEコンソールアプリは,Console for CEが要求するイン ターフェイスを満たすプログラムです。NTや 95でのコンソー ルアプリケーションとは異なります。 なお,Console for CEは単体では意味をなしません。CEコンソールアプ リと同時に御利用ください。このパッケージにはCEコンソールアプリの 例としてDOS風のシェルを用意しています。 このプログラムの最新版と動作に必要なファイルは http://www.oohito.com/ から入手することが可能です。 * Update information 修正点は以下の通りです。 * 起動時にカレントディレクトリがおかしくなるバグに対処した。 * 引数をつけずにstartを行った場合に、JP版でハングするバグに対 処した。 * PSコマンドの実行中にCtrl+Cが効くようにした。 * KanjiInの起動方法を改良した。 * TAB表示に関するバグに対処した。 * 水越康博さんによりConsoleでESCシーケンスを処理するようになっ た。(V0.22) * クリップボード内容のペーストに対応した。(V0.22) * 反転表示に対応した。(V0.23) * 反転表示のバグ修正. (V0.24) * PalmPC向けにメニューを最小化した. (V0.24) * KanjiInから戻った際に英数モードになるようにした. (V0.24) * Fjwさんにより,特殊グラフィック文字の簡易表示ができるようにな った. (V0.25) * FEP制御部のソースを分離した. (V0.25) * CEShellで起動時にPATHを取得するようにした. (V0.25) * バッテリーチェック用のサンプルプログラムを追加した. (V0.25) * Description of Package パッケージに含まれるファイルの説明です。 * CONSOLE.EXE ---コンソール・プログラム * CESHELL.EXE ---シェルプログラム(CEコンソールアプリ例) * CECALC.EXE ---整数電卓(CEコンソールアプリ例) * MEM.EXE ---メモリ使用状況表示(CEコンソールアプリ例) * BAT.EXE ---バッテリー状況表示(CEコンソールアプリ例) * CONSOLE.TXT ---このドキュメント * Installation and Setup CONSOLE.EXEと CESHELL.EXEを H/PCの以下のフォルダのいずれかにコピ ーしてください。 * My Handheld PC * \Windows * \PC Card <--- Windows CE V1.0 * \Storage Card <--- Windows CE V1.01/V2.0 また,CONSOLEは画面表示を KCTRL.DLLに依存しています。V0.13以降の KCTRLを入手し,H/PCにインストールしてください。KCTRLのインストー ル方法など詳細は,KCTRL付属のドキュメントを参照して下さい。 * Execution CESHELLなどCEコンソールアプリを起動してください。CEコンソールアプ リを起動すれば自動的に,CONSOLEが起動します。もし,起動のタイミン グがあわずエラーになる場合は,先に CONSOLEを起動しておき,Explore 等でCEコンソールアプリを起動してください。 * Usage of Console Console単体では使い方は殆どありません。メニューにある操作がほぼ全 てとなります。 File - BreakはCEコンソールアプリが待ち状態にあるときに,待ちを中 断させることができます。ただし,CEコンソールアプリの側でBreakを受 け付けるようにしていないとなりません。 File - Exitは一つでもCEコンソールアプリが実行中だと確認のメッセー ジを表示します。Yesの場合,CEコンソールアプリを終了させ,自身も終 了します。ただし,Consoleを見失ったCEコンソールアプリの場合 ,Consoleが自動的に終了させることはできません。その場合は,killコ マンドを利用してください。 * Usage of CEShell CESHELLを起動すると,「Starting CEShell V0.XX」という表示があらわ れ,プロンプト「\>」の右にカーソルが点滅します。ここで普通のDOSプ ロンプトのようにコマンドを打っていくわけです。 各コマンドの説明 コマンド CD 概要 フォルダ移動 使用方法 cd directory 備考 directoryの指定で「"」をつけなくても構いません。     コマンド CLS 概要 画面クリア 使用方法 cls 備考       コマンド COPY 概要 ファイルコピー 使用方法 copy source dest 備考 sourceからdestへファイルコピーします。ディレクトリ内 のファイルやワイルドカードもサポートしています。 ワイルドカード可     コマンド DEL 概要 ファイル削除 使用方法 del filename 備考 ワイルドカードでも削除確認等はありませんから気を付け てください。 ワイルドカード可     コマンド DIR 概要 ファイル一覧 使用方法 dir [directory] 備考 directoryを省略するとカレントディレクトリの内容を表示 します。 ワイルドカード可     コマンド DIR/P 概要 ファイル一覧 使用方法 dir/p [directory] 備考 dirと同じですが,1画面毎に入力待ちになります。入力待 ちは,「Ctrl+C」や「Q」で中断させることができます。た だし,1行が長い場合は正しく動作しません。 ワイルドカード可     コマンド ECHO 概要 画面出力 使用方法 echo [string] 備考       コマンド EXIT 概要 終了 使用方法 exit 備考 CEShellを終了します。     コマンド HELP 概要 ヘルプ表示 使用方法 help 備考 簡単なヘルプを表示します。     コマンド KILL 概要 ウィンドウクローズ 使用方法 kill window-handle 備考 psで調べたウィンドウを閉じます。window-handleはpsの一 覧の左から2番目の数値を入力して下さい。     コマンド MKDIR 概要 フォルダ作成 使用方法 mkdir directory 備考 「"」は省略可能です。     コマンド MORE 概要 ファイル表示 使用方法 more filename 備考 ファイル内容を表示します。1画面に収まりきらない場合は キー入力待ちになります。     コマンド PS 概要 ウィンドウ一覧 使用方法 ps [1|2] 備考 ウィンドウ一覧を表示します。一覧は左から,Console内イ ンデックス, window-handle,ウィンドウのタイトルです。     コマンド REN 概要 ファイル名変更 使用方法 ren source dest 備考 ファイルの移動もできます     コマンド RMDIR 概要 フォルダ削除 使用方法 rmdir directory 備考 「"」は省略可能です。     コマンド SET 概要 環境変数設定/表示 使用方法 set [var[=[value]]] 備考 setのみで一覧を表示。set ???で該当変数を表示。 set ???=xxxで値を設定。set ???=で変数宣言を解除。     コマンド START 概要 プロセス起動 使用方法 start filename 備考 指定されたファイルを開きます。     コマンド SWITCH 概要 ウィンドウ切り替え 使用方法 switch window-handle 備考 psで調べたウィンドウに画面を切り替えます 。window-handleはpsの一覧の左から2番目の数値を入力し て下さい。     コマンド TYPE 概要 ファイル表示 使用方法 type filename 備考 ファイル内容を表示します。     コマンド VER 概要 バージョン番号表示 使用方法 ver 備考 CEShellとConsoleのバージョン番号を表示します。     * Batch Execution CEShellではDOSのバッチによく似たバッチプログラムを実行できます。 ただし,一部に制限があるので使用には注意してください。 DOSのバッチと異なる主な部分を列挙します。 * .BATという拡張子は必要ない。バッチの起動には「-batchname」と バッチファイル名の前に「-」(ハイフン)を付ける。 * バッチ内部からバッチを呼ぶことはできない。 * バッチ実行は常に「@echo off」された状態となり,「echo on」す ることはできない。 * IF文では「EXIST」「==」しか利用できない。また,各パラメータ の前後にはスペースを入れなければならない。 例) if "%1" == "" goto error * IF文では「GOTO」しか利用できない。 なお,ルートフォルダに autoexec.ceという名前でバッチファイルを作 成しておくと,CEShellが起動したときに自動的に実行されます。下記の 環境変数の定義などをしておくと便利です。 ※Autoexec.ceの例※ set batdir=\pc card\batch set path=\;\windows;\pc card;%batdir% ※バッチファイルの例(メーラ起動)※ start \windows\pmai.exe mymail.exe * Environment Variables CEShellでは環境変数を定義できます。この環境変数はバッチやコマンド ラインで利用できます。 環境変数の展開はバッチファイルやコマンドラインからの入力で行われ ます。展開にはDOSと同様,前後を「%」で囲ってください。(例: %PATH%) 特殊な環境変数として,PATHがあります。これは,バッチや実行ファイ ルの検索順序を指定するものです。ただし,「start」コマンドには影響 しません。PATH環境変数を設定することで,通常の検索パス「\」 「\Windows」「\PC Card」以外に実行ファイルを置いても,正しく実行 させることが可能です。 また,バッチファイルを特定のフォルダに保存し,そのフォルダをPATH に含めることで,いちいちフルパスを入力する必要がなくなります。 他の環境変数としては、 * カレントディレクトリを表す「CD」 * 直前のCEコンソールアプリの終了コード「RC」 * KanjiInの終了後に自動的に英数モードにする「FepOpt」 (set FepOpt=1で有効) があります。 * Support このプログラムのサポートは, * windowsce_users_jpメーリングリスト (問い合わせ:http://www.tt.rim.or.jp/~hiraide/index.html) * Niftyserve FWINCEUの6番会議室 * GHC02331@niftyserve.or.jpへのメール で行います。 * Copyright This program is a copyrighted freeware. Its copyright is owned by its author. You may use it freely, but you are not permitted to use it for any commercial purpose. If you want to post this program to other BBS, ftp site or network, or if you want to bundle it to other program or publication, you should receive prior permission from its author. The author is in no way liable to any damage, which may be caused by the use of or inability to use this software. このプログラムはフリーソフトウェアです。著作権は伊藤 栄一郎が保 持しています。このプログラムをBBSやftpサイトなどで配布する場合は あらかじめ著作権者まで許可を取ってください。 また,このプログラムは無保証です。このプログラムを利用して被った 被害等に関して著作権者は責任を負わないものとします。全て利用者の 自己責任においてこのプログラムを利用してください。 * History Date Ver. Brief comment 97/07/04 0.01 作成開始 97/07/05 0.04 アルファ公開 97/07/06 0.06 ベータ公開 97/07/11 0.10 オートパワーオフ問題に対処 97/07/18 0.12 日本語版での漢字表示&入力, type後に改行 97/08/13 0.13 バッチ処理追加,一部コマンド追加 97/09/05 0.14 FEP対応 97/11/11 0.15 スクロール対応 97/11/12 0.17 カレントディレクトリ対応 97/11/23 0.19 バージョン取得関数追加, MEMコマンド追加,ベータ公開 97/12/29 0.21 カレントディレクトリバグ修正など 98/02/19 0.22 水越康博さんによるESCシーケンス機能の追加 98/02/23 0.23 反転表示対応 98/03/31 0.24 反転表示のバグ修正.メニュー最小化. KanjiIn終了時に 英数に. 98/05/17 0.25 Fjwさんによる特殊グラフィック文字の表示, CEShellで起動 時PATH取得, FEP制御部のソース分離, BATサンプル追加 Console -- Copyright (C) 1997-1998, Eiichiroh Itoh