KanjiIn V0.21 --日本語FEP for WindowsCE Copyright (C) 1997-1998, Eiichiroh Itoh (GHC02331@niftyserve.or.jp) * Introduction これは,英語版 WindowsCE上でFEP機能を実現するプログラムです 。KanjiInはもともとKPADに組み込まれていた簡易FEP機能を分離して独 立したアプリケーションにしたものです。 また、英語版 WindowsCE V2.0のもとでは、KanjiInを使うことにより Pocket Wordや Pocket Excelなど内蔵アプリに対して日本語入力を行う ことも可能です。 なお、このプログラムは日本語版 WindowsCEのもとでも動作しますが、 付属のFEPに比べて機能が低いのでKanjiInを利用するメリットはありま せん。 このプログラムの最新版と動作に必要なファイルは http://www.oohito.com/ http://member.nifty.ne.jp/oohito/ から入手することが可能です。 * Update Information * JISオプションをメニューに追加した。一時的にJISペーストしたい 場合に、楽に切り替えることができる(V0.17) * ウィンドウの管理方法を変更した。また、画面サイズや位置も調整 した。(V0.19) * 各種のV2.0アプリケーションで漢字入力できるように調整した 。(V0.20) * 全角の「ー」を半角に変換できるようにした。(V0.21) * Description of Package パッケージに含まれるファイルの説明です。 * KANJIIN.EXE ---プログラム本体 * KANJIIN.TXT ---このドキュメント * Prepare for Installation  このパッケージには日本語表示を行う為の日本語表示DLLや辞書ファイ ルが付属していません。各自で入手して下さい。 辞書ファイルは,KMEMOやJMEMO,FEP100と同じ辞書を利用しています 。Nifty-Serve FHPPCフォーラムの15番ライブラリから,JMEMO用辞書と して入手可能です。 ※必要なのは辞書ファイル (JISYO.DIC)だけで、辞書インデックス (JISYO.IDX)は不要です。 また,SKK(Simple Kana to Kanji conversion program)の辞書を利用す ることもできます。入手は, * http://skk.kuis.kyoto-u.ac.jp/skk/index-j.html * Nifty-Serve FUNIXフォーラム1番ライブラリ #73,74 から行うことができます。(Niftyにある物のバージョンは古いです) 注意: SKKの辞書は漢字コードがEUCとなっていますので、シフトJIS に変換する必要があります。 また、SKKの辞書には辞書項目のほかに「;」で始まるコメン ト行が含まれています。あらかじめエディタなどでこの行を 削除しておいてください。 なお,上記変換を施したSKK辞書を以下の場所で公開しています。お急ぎ の場合はこちらを御利用ください。 * http://www.oohito.com/ * http://member.nifty.ne.jp/oohito/ (Dataリンクをたどってください) * Installation 1. KCTRLを導入してください。導入の方法はKCTRL添付のドキュメントを 参考にしてください。 2.前節を参考にして辞書ファイルを用意してください。用意したら 、H/PC上の適当なフォルダに転送してください。ただし、転送した場所 を後で指定する必要がありますので覚えておいて下さい。 3. KanjiIn.exeをH/PC上の以下のフォルダのいずれかに転送して下さい 。 * \Windowsフォルダ * ルート(\)フォルダ * \Storage Cardフォルダ、あるいは、\PC Cardフォルダ 4.平出さんの HotKeyや、カシオペア付属の Fnを使って、特定のキーに KanjiIn.exeを割り当ててください。こうすることで、KanjiInに対応し ていないアプリケーションでも KanjiInを起動することが可能になりま す。 導入に関しては以上です。次はセットアップに進みます。 * Setup 初めてKanjiInを起動した時、セットアップダイアログが現れます。ここ で、H/PCに転送した辞書ファイルのフルパス名を指定する必要がありま す。 セットアップダイアログにて、Dictionaryボタンを押すとファイルオー プンダイアログが現れますので、先ほど転送した辞書ファイルを探し、 指定してください。 また、英語版WindowsCE V2.0で KCTRL(US V2.0版)を利用している場合に は、JISチェックボックスがクリアされていることを確認してください。 そうでない場合、Pocket Wordなどにコピーした際に文字化けすることに なります。 以下、セットアップ項目について簡単に説明します。必要に応じて設定 してください。 項目 説明 Dictionary 辞書ファイルのフルパス名を指定します。 ボタンを押すとファイルオープンダイアログが現れ、一覧 から辞書ファイルを指定できます。   Pre-Paste KanjiInを直接サポートしていない場合にクリップボード経 Wait 由で入力文字列を転送しますが、KanjiInから目的のアプリ ケーションに切り替えてから実際にペーストを行うまでの 秒数を10分の1秒単位で指定します。 デフォルトは10(1秒)です。   Post-Paste KanjiInを直接サポートしていない場合にクリップボード経 Wait 由で入力文字列を転送しますが、ペーストを行ってか らKanjiInに戻るまでの秒数を10分の1秒単位で指定します 。 デフォルトは10(1秒)です。   Quick send 変換時、部分変換する度に入力文字列を確定させたい場合 にチェックしてください。 デフォルトはチェックなしです。   JIS KPadやInboxなど、クリップボード経由のコピーでJISコー ドを用いている場合に、チェックしてください。入力文字 列がJISコードに変換されてコピーされます。 デフォルトはチェックありです。 なお、KCTRL(US V2.0版)を利用している場合には、このチ ェックを外しておいてください。 KanjiInをアンインストールした場合は、この画面で UnInstボタンを押 してください。 起動時以外で、セットアップ画面を出すには、KanjiIn起動後に画面右下 の通知エリアに現れる「漢」アイコンをクリックし、Setupを選んでくだ さい。 初回起動時のセットアップ後、KanjiInは一旦終了しますので、再度起動 してください。 * Execution KanjiInを起動する方法は2種類あります。一般的なのは、HotKeyや Fnで 割り当てたキー操作により KanjiInを起動する方法です。この場合 、KanjiInに非対応のアプリ、例えば、ぺりかんやPocket Wordなどでも KanjiInを利用することができます。 この場合、漢字入力のウィンドウが現れますので、ここでローマ字入力 を行い、Enterを押すと下にあるアプリケーションに入力した文字列が渡 されます。そして、文字列が渡された後で、再度入力ウィンドウが現れ ますので引き続き入力することができます。入力をやめたい時はESCキー を押してください。 ※ Pocket Excelの場合には入力ウィンドウは再表示されません。 KanjiInに対応しているアプリ、Consoleなどでは ALT+Spaceを押す とKanjiInが起動します。ただ、入力ウィンドウは現れません。画面右下 の通知エリアにあるアイコンが「漢」という表示の状態で、何か入力を すると、自動的に入力ウィンドウが現れ、日本語入力できるようになり ます。 再度ALT+Spaceを押すと、今度は「A」というアイコンに変わり、普通に アルファベット入力ができるようになります。 なお、KanjiInは一度起動すると常駐します。常駐を解除して終了させる には、通知エリアの「漢」アイコンをALTキーを押しながらクリック するか、クリックして出るメニューからExitを選んでください。 * Adding item to a Dictionary KanjiInで辞書に項目を追加するには、|>の左側に登録したい文字列を作 成し、ALT+Aを押します。すると、読みの入力を求められますから、登録 文字列の読みを入力し、Enterを押してください。 ※辞書登録には若干時間がかかりますのでご注意ください。 * Usage KanjiInにおけるキー入力操作について説明します。 キー操作 説明 Space 変換 Enter 確定・送信 ESC 確定取り消し、入力ウィンドウ消去 ↓ 部分確定 ↑ 前項目 ← 対象範囲縮小 → 対象範囲拡大 ALT+A 辞書登録 BS 後退 Ctrl+U 全角ひらがなに変換 Ctrl+I 全角カタカナに変換 Ctrl+O 半角に変換 Ctrl+P 全角英数に変換 ALT+J JISモードのトグル   * Windows CE V2.0 Windows CE V2.0に付属のアプリケーションで漢字入力できるようにして います。現在の対応状況は以下の通りです。なお、アプリケーションに よって若干動作が異なります。 アプリケーション名 対応     Pelican ○ Pocket Word本体 ○ Pocket Word Findダイアログ ○ Pocket Excel本体 ○ Pocket Excel Findダイアログ ○ The Internetフォーム ○ Calendar直接入力 ○ Calendar AppointmentダイアログのTitleフィールド ○ Calendar AppointmentダイアログのLocationフィールド × Calendar Memo ○ ContactsダイアログのNameフィールド ○ ContactsダイアログのCompanyフィールド ○ Contacts Confirm Nameダイアログ ○ Contacts Findダイアログ ※1 Tasks Taskダイアログ ○ Tasks Memo ○ ※1ダイアログを画面中央に移動させておいた場合にのみ入力できます。 * Support このプログラムのサポートは, * windowsce_users_jpメーリングリスト (問い合わせ:http://www.tt.rim.or.jp/~hiraide/index.html) * Niftyserve FWINCEUの6番会議室 * GHC02331@niftyserve.or.jpへのメール で行います。 * Copyright This program is a copyrighted freeware. Its copyright is owned by its author. You may use it freely, but you are not permitted to use it for any commercial purpose. If you want to post this program to other BBS, ftp site or network, or if you want to bundle it to other program or publication, you should receive prior permission from its author. The author is in no way liable to any damage, which may be caused by the use of or inability to use this software. このプログラムはフリーソフトウェアです。著作権は伊藤 栄一郎が保 持しています。 また,このプログラムは無保証です。このプログラムを利用して被った 被害等に関して著作権者は責任を負わないものとします。全て利用者の 自己責任においてこのプログラムを利用してください。 * KanjiInの使用条件 * 個人的な使用に限り使用を認めます。 * 営利目的の使用は禁止します。商品の一部として配布することは禁止します。 * このパッケージ(およびEXE)を使用したことにより発生したデータの消失など の被害に関して一切責任を負いません。 * KanjiInの再配布条件 * 個人的な再配布については自由に行っていただいて構いませんが,アーカイブ 内のファイル構成を変更しないでオリジナルのままでお願いします。改変した KanjiIn.EXE及びドキュメントの配布は禁止します。 * インターネット,BBS等への転載については事前に伊藤へご連絡下さい * 雑誌・書籍の付録ディスクへの収録については事前に伊藤へご連絡ください * 雑誌への掲載の際は事後でも構いませんので,伊藤までご連絡下さると幸いで す * 書籍への掲載の際は事前に伊藤へご連絡ください *連絡先 伊藤 栄一郎(GHC02331@niftyserve.or.jp) * History Date Ver. Brief comment 97/09/01 0.01 作成開始 97/11/27 0.07 アルファ公開 97/12/29 0.16 ベータ公開 98/02/03 0.17 JISオプションをメニューに追加 98/02/05 0.19 ウィンドウ管理方法を変更 98/02/06 0.20 V2.0アプリケーション対応 98/02/19 0.21 全角「ー」を半角へ変換可能にした KanjiIn -- Copyright (C) 1997-1998, Eiichiroh Itoh