POBox V0.35 -- POBox for WinCE Copyright (C) 1997-1998, ITO Eiichiro, MASUI Toshiyuki (ITO: GHC02331@niftyserve.or.jp) (MASUI: masui@csl.sony.co.jp) * Introduction これは,WindowsCE V2.0マシン上で日本語を入力をするためのプログラ ムです. POBoxとは, ソニーコンピュータサイエンス研究所の増井 俊之氏が考案 されたもので, ペンベースの計算機上で手軽に日本語の文章を入力する ことができるものです. POBox for WinCEは, Pilot版/Unix版を参考にして, 伊藤が WindowsCE向 けに移植したものです. WindowsCEマシンでは, ペンでの入力のほかキーボードからの入力も可能 なので, キーボードからローマ字入力できるように拡張しています. ま た, ソフトキーボードもひらがなキーの他, アルファベットキーでのロ ーマ字入力や, キーボード使用時のソフトキー無表示などインターフェ イスに変更を加えています. このため, 従来伊藤が開発/公開していた KanjiIn などと比べ日本語の入力が格段に楽になりました. POBoxの入力方法について興味のある方は, 是非増井 俊之氏のホームペ ージ http://www.csl.sony.co.jp/person/masui/POBox/ を参照されることをお勧めします. このプログラムの最新版と動作に必要なファイルは http://www.oohito.com/ から入手することが可能です. * Description of Package パッケージに含まれるファイルの説明です. ファイル名   説明 必須 POBox.EXE POBoxプログラム本体 ◎ DicConv.EXE 辞書分割ソフト   POBox.TXT このドキュメント   * Prepare for Installation POBoxの実行には辞書ファイルが必要です. このパッケージには辞書ファ イルは含まれていませんので, 各自で用意してください. POBoxを利用す るには最低限 Word データを用意する必要があります. 自分で初期的な辞書を用意できない場合, 中村 譲二氏 (n-jouji@try-net.or.jp)の作成されたPOBox用辞書を利用すると良いで しょう.中村 譲二氏の辞書は,中村 譲二氏のホームページ http://www.try-net.or.jp/~n-jouji にあります. * Installation 1. 入手したPOBoxのパッケージをデスクトップPCの適当なフォルダに 展開してください. 2. 次に同じフォルダに辞書のWordとPhraseを展開してください. 3. DOSプロンプトにて, 以下のコマンドを入力し辞書を分割してくだ さい. ※なお, Phraseファイルがない場合にはdicconv Phraseを実行する 必要はありません. C>dicconv Word {Enter} C>dicconv Phrase {Enter} 4. Windows CEマシン上に\Dicフォルダを作成し, 更に\Dic\Word, \Dic\Phraseフォルダを作成してください. \Dic ┣Word ┗Phrase 5. \Dic\Wordフォルダに3.で分割したWordファイルを, \Dic\Phraseフ ォルダには分割したPhraseファイルを転送してください. ※なお, Phraseファイルがない場合にはPhraseを転送する必要はあ りません. 6. POBox.exeをWindows CEマシンの下記のいずれかのフォルダに転送 してください. \ ルートフォルダ \Windows フォルダ \Storage Card ディレクトリ 辞書ファイルの格納先を変更する場合は, 後述するセットアップ画面で 格納ディレクトリを指定する必要があります. * Execution {Start}-{Run...} からPOBoxを起動してください. また, 平出和彦氏の HotKey に割り当てておき, そこから起動すると便利です. 起動するとPOBoxの画面があらわれます. ここでソフトキーボードやキー ボードから入力すると候補が表示されますので, 候補をクリックして文 章を入力していってください. 終了する場合は, POBoxアイコンをダブルクリックしてメニューから Exit を選ぶか, ALTキーを押しながらXを押してください. この時, オプ ション設定に応じて辞書を保存しますが, その場合終了にある程度時間 がかかりますので, ご注意ください. 【キー定義】 キー     内容 ALT+X 終了 ALT+S セットアップ Space, ↓ 次候補の選択 ↑ 前候補の選択 PgDn, Ctrl+N 次候補一覧の表示 PgUp, Ctrl+P 前候補一覧の表示 ESC 取消し Enter 確定 BS 後退       * How to add new word 辞書登録を行う場合, * まず登録したい語句をウィンドウ上で確定させます. * 次に読みを入力した後で登録ボタンを押せば辞書登録できます. つまり, □□□■■■■■のように表示されている状態で登録ボタンを 押すと, □□□という語句が■■■■■という読みで辞書登録されます. (□は確定済み文字列, ■は反転表示されている文字列) また, クリップボードに登録したい文字列を格納しておき, 登録ボタン を押すと確定済み文字列になりますので, 再度登録ボタンを押せば辞書 登録が可能です. * How to enter DAKUON ひらがなモードで「で」とか「が」など濁音やカタカナを入力するには, * 「て」など元になる文字を入力し, * 異体字ボタンを2回押してください. * How to enter Special Character ひらがなモードで特殊記号を入力するには, * 記号の書いてあるボタンを押し * 異体字ボタンを押してください. それらしいところに記号が隠れています. よく使う記号は辞書登録する ほうが良いでしょう. * Preferences of POBox POBoxアイコンをダブルクリックしてメニューから Setup を選ぶとセッ トアップ画面があらわれます. セットアップ画面では, 下記の項目を設定できます. 項目 意味 Dict... 辞書ファイルの格納ディレクトリを設定します. デフォルトは\Dicです. Wait KanjiIn非対応アプリにデータを転送する場合の待ち時間を指定し ます. 前半はアプリ切り替えの為に待つ時間を0.1秒単位で指定し, 後半 でペースト後に待つ時間を0.1秒単位で指定します. JIS KanjiIn非対応アプリにデータを転送する場合, JIS変換して転送す るかどうか指定します. Left 画面の左側に表示します. Pos None: ソフトキーを利用しません. キーボードから入力する場合に 指定します. Hira: ソフトキーとして, ひらがなキーを利用します. Roma: ソフトキーとして, アルファベットキーを利用します. 入力 はローマ字入力となります. 1Line: ソフトキーを利用しません. また, 確定文字列と候補を1行 で表示します. Save 終了時に辞書保存する場合, 指定します. * Support このプログラムのサポートは, * windowsce_users_jp メーリングリスト (入会方法: http://www.tt.rim.or.jp/~hiraide/index.html) で行います. インストール方法などに関して直接伊藤にメールするのはおやめくださ い. また, WindowsCE 版でのトラブルに関してPOBox考案者の増井 俊之氏に メールするのは絶対におやめください. * POBoxの著作権と使用条件 * このプログラムはフリーウェアです. * このプログラムの著作権は,    伊藤 栄一郎(ITO Eiichiro)    増井 俊之(MASUI Toshiyuki) が保持しています. * 著作権者はこのプログラムの動作を一切保証しません. * このプログラムを利用した, あるいはしなかったことにより発生し た被害に関する一切の責任を著作権者はとりません. * このプログラムを商品の一部として添付するなど, 商業目的に利用 することを禁じます. * このプログラムを再配布したい場合は, 事前に著作権者まで許可を 求めてください. * このプログラムを雑誌で紹介する場合には事前・事後の許可は必要 ありません. * このプログラムを個人のホームページで紹介する場合には事前・事 後の許可は必要ありません. * このプログラムを雑誌以外の書籍で紹介する場合には事前に著作権 者まで許可を求めてください. * Copyright, Distribution Policy and Disclaimer This program is a copyrighted freeware. Its copyright is owned by its author. You may use it freely, but you are not permitted to use it for any commercial purpose. If you want to post this program to other BBS, ftp site or network, or if you want to bundle it to other program or publication, you should receive prior permission from its author. The author is in no way liable to any damage, which may be caused by the use of or inability to use this software. * Mail Address 伊藤 栄一郎(ITO Eiichiro) mailto: GHC02331@niftyserve.or.jp * History Date Ver. Brief comment 98/04/01 0.01 作成開始. 98/04/23 0.19 アルファ公開. 98/04/24 0.20 表示位置を選択できるようにした. Alt+アイコンでメニューを出すようにした. TABキーで異体字を切り替えられるようにした. 98/04/26 0.21 辞書保存フラグを追加. 辞書保存メニューを追加. 候補だけ表示されているとき↓キーを有効にした. Noneの時の幅を画面幅の半分にした. 98/04/30 0.22 候補をボタン表示にした. 前候補、次候補の表示. 98/11/07 0.34 抜本的な修正. 分割辞書の採用. 98/12/11 0.35 電源オフ時のバグに対処. POBox -- Copyright (C) 1997-1998, ITO Eiichiro & MASUI Toshiyuki