DC32 V0.01 --- DC20/ES-1000 をWin32環境で操作する

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作成者:伊藤 栄一郎(GHC02331@niftyserve.or.jp)
作成日:1997/11/09

これは、Windows95/NTからコダックのDC20、チノンのES-1000を操作するための
プログラムです。

* 主な特徴

・撮影、サムネイル取得、イメージ取得、消去といった基本操作が実行できる
・直接CMTファイルを生成する
・コンソールアプリケーションなのでバッチ内で実行できる

* 実行方法

1. DC20/ES-1000を添付のシリアルケーブルでデスクトップPCと接続し、そのポート
番号を控えます。(COM1とかCOM2)
2. DC20/ES-1000の電源を入れます。
(既に電源を入れていた場合は、一度切って再度入れてください)
3. 以下のコマンドをDOSプロンプトから入力してください。
ただし、接続したシリアルポート番号に注意して下さい。
COM1:の場合
C>dc32
COM2:の場合
C>dc32 -p COM2
※ 上記で「C>」はコマンドプロンプトです。入力は行わないで下さい。
4. 正常に実行されると、以下のように表示されます。
DC32 V0.01 made by Eiichiroh Itoh

Start Communication
Change baud-rate OK!
Camera Information: Version = 1.00 Taken = 2, Rest = 6
End Communication
5. うまく接続できていないと以下のようになります。
DC32 V0.01 made by Eiichiroh Itoh

Start Communication
End Communication
この場合は、シリアルケーブルが正しく接続されているかどうか確認し、カ
メラの電源のオフ→オンを行ってください。
6. 後は、コマンドを指定して各種の操作を行ってください。

操作の基本形は、
lx32 [-オプション] コマンド
です。

* オプション

オプションには、以下の2種類があります。
-p <-- ポート番号の指定を行います。
(COM1,COM2,COM3...)
-b <-- 最大ボーレートを指定します。
(9600,19200,38400,57600,115200のいずれか)

例えば、COM2ポートで接続する場合は、
C>DC32 -p COM2
と指定し、更に57600ボーで接続する場合には、
C>DC32 -p COM2 -b 57600
と指定してください。

なお、カメラと接続しているボーレートを変更する場合には、カメラの電源オフ
→オンの操作が必要となります。

* コマンド

コマンドには、以下のようなものがあります。
take <-- 撮影します
erase <-- 消去します
thumbnail <-- カメラ内の全サムネイル情報を取得します
image <-- カメラ内の全イメージを取得します

コマンドを指定しないと、カメラの現在状態(バージョン,撮影枚数,残り枚数)
を表示します。

※ なお、コマンドはオプションに続けて指定してください。

例えば、撮影するには、
C>dc32 take
とします。COM2ポートで接続されたカメラの全イメージを取得するには、
C>dc32 -p COM2 image
とします。

以下、各コマンドの説明です。

take コマンド
撮影を行います。撮影の後すぐに撮影した画像のサムネイルとイメージを取り
込みます。
※ サムネイルは80x64ドットの256色グレースケールのベタフォーマットで、イ
メージはCMTフォーマットです。

erase コマンド
確認なして、カメラ内の画像をすべて消去します。消去が完了するまで数秒か
かります。

thumbnail コマンド
カメラ内の画像のサムネイル情報を取得します。これは、80x64ドットの256色
グレースケールです。

image コマンド
カメラ内の画像のイメージを取得します。これは、CMTフォーマットでチノン
の接続アプリケーションでJPEGやBMPファイルに変換できます。
また、付属のIMG2GRAYでもグレースケールのBMPファイルに変換できます。

* 注意点
・最初にカメラに電源を入れた状態では、接続に時間がかかります。2回目以降は
すばやく接続できます。
・カメラとやり取りをしている間、カメラのLEDがオレンジ色に光ります。
 ・撮影や消去はカメラ内での処理があるため、多少の時間がかかります。

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