目の検査といえば、普通は視力検査によって、どれだけ細かいものまで見えるかを調べます。また、色が識別できるかどうかを調べることもあります。しかし、視覚能力はこれだけではありません。視野が広いか、暗いところでもよく見えるか、速く動くものに追随できるかといった能力も大事です。
動物は、それぞれの生態様式に合わせて、視覚能力を身につけていることを、人間の視覚能力と比較しながら調べてみました。
物を見るということ
物に光が当たると一部は吸収され、残りが反射されますが、この反射されてくる光が物を見ている動物の目に届きます。目に届いた光に感度をもつ光受容器と、その光受容器からの信号を処理する脳の画像処理システムが、動物の進化過程によって異なったものと