4月の月例会を終了しました

2012年4月28日~29日、4月の月例会を予定通り開催、無事終了しました。
28日土曜日午前10時、河口浅間神社の境内に集合し、スミレ観察会の案内役をお願いした鈴木憲仁先生にスミレのお話をしていただいてから、神社の裏手に回り、寺川を母ノ白滝へと遡りながら、スミレ観察をしました。
鈴木先生は、山日ブックス「中央線 花ハイキング」などの本を書かれています。
この寺川沿いの土手や林床で見られるスミレは、タチツボスミレ、アカフタチツボスミレ、オトメスミレ、マルバスミレ、イブキスミレ、アオイスミレ、アケボノスミレ、エイザンスミレ、シロバナエゾスミレといったところです。
また母ノ白滝近くではナガバノスミレサイシンが、そして少し離れたところでアカネスミレ、ゲンジスミレも見られます。
毎週来てみても、咲いているスミレの様相が変わっているので楽しめると思います。
スミレ以外では、ヒトリシズカ、ニリンソウ、イカリソウ、ヒゲネワチガイソウが咲いていました。
富士山が見えるサクラの咲いている場所で早めの昼食をとり、鈴木先生とはそこで分かれて、メンバーは母ノ白滝コース登山道へもどって、山頂へ向かいます。
沢筋から尾根筋へと上るとスミレの数は減りますが、エゾアオイスミレを見つけました。
鉄塔下の日当たりのよい草地には、センボンヤリが咲いていました。
西川新倉林道に出て、そこから少し上った富士山ビューポイントで休息をとり、日帰り組は林道をたどって車を置いてきてある金ヶ窪登山口へ向かい、宿泊組は木無山山頂を目指します。
小屋へ着いた時は夕方4時を回っていました。
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今回の夕食後の座学は、植物写真家の大山成文さんの沖縄取材旅行に同行したメンバーが、撮ってきた写真をテレビに映して説明してくれましたので、皆さん興味深く聞き入っていました。

話の内容は、大山さんのブログ「自然花園通信」の3月4日トレッキング記事から3月6日にかけての西表島・石垣島・沖縄本島の記事をご覧ください。
「自然花園通信」
トレッキング(03/04) http://wyhd1035.blog.fc2.com/blog-entry-31.html
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翌29日は、朝食前は富士山撮影会、そして朝食を取った後の8時30分から昼の12時にかけて、草地にはびこっているササ刈りのボランティア作業を行いました。
そして昼食をとってから下山しました。
植生豊かな草地の生態系が多様性を維持できるよう、ササやヤマドリゼンマイ、テンニンソウといった種子や地下茎で繁茂し植生を単一化してしまう脅威植物を除伐する作業を行っています。

2日間とも天気に恵まれ、スミレ観察会には12人、ボランティア作業には10人に参加していただき、無事終了しました。
参加していただいた皆さん、ご苦労様でした。
参加してくれたメンバーが、ブログ「ベランダ畑、時々山から」を書かれていて、写真もたくさん掲載され、当日の様子がわかると思いますので、そちらの4月30日の記事「スミレ花咲く、三ツ峠」をご覧ください。
「ベランダ畑、時々山から」
スミレ花咲く三ツ峠  http://azm.at.webry.info/201204/article_17.html
追記
5月の月例会は、5月19、20日です。
クモイコザクラ、ヒメイワカガミに加えて、山頂近くでのスミレ観察と、ササ刈りボランティア作業を行います。
4月には見れなかったキバナノコマノツメが咲いていて、エイザンスミレ、アケボノスミレ、ヒメスミレサイシンがまだ咲き残っているのが見られるかもしれません。

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