竜ヶ岳には、正月のダイヤモンド富士をはじめ、展望を求めて登る人は大勢いますが、昨日はスミレ観察行を開催してみました。
本栖湖畔の北登山道近くに車をとめて、東登山道へと歩き出すと、ミツバコンロンソウやエンレイソウ、ルイヨウボタン、フタバアオイが咲き始めていて、シコクスミレが多く見られ、ナガバノスミレサイシンもありました。
東登山道を上り始めるとヒゴスミレ、エイザンスミレ、アケボノスミレが見られ、何といっても多いのは、尾根の上に出てからのタチツボスミレ、フイリフモトスミレ、それにキスミレです。
それにニオイタチツボスミレやオトメスミレ、マルバスミレ、ツボスミレが混じっていました。
また、ミツバツチグリやワチガイソウ、センボンヤリも見かけました。
10時頃に出発して石仏のある四阿のところで昼食をとり、山頂についたのは2時少し前でした。
花の写真を撮りながらの休みや休みの登山なので、山頂では少しだけ休憩してから端足峠へと下ると、トウカイスミレが多く、フイリフモトスミレ、それにキランソウやワチガイソウも見られました。
端足峠のササの中にはキクザキイチゲが咲いていて、そこから西登山道を本栖湖へと下っていくと、新緑の緑とのコントラストでミツバツツジが色鮮やかに咲いていて、足下にはミヤマシキミが咲いていました。
カンアオイの仲間を見つけましたが、この仲間は葉や花だけで見分けるのは難しいです。
平坦な杉林になるとシコクスミレやツルシロカネソウが咲いていて、湖畔に並行した周遊路ではヤマウツボをたくさん見つけました。
倒木が多かったので、ツガの巨木の所から湖畔道路へ降りて、車に戻った時には夕方の5時になっていました。
長い一日登山になりましたが、この時期、結構花を楽しめる観察行になったと思います。
また眺望はなかったものの新緑の黄緑の先に青々とした本栖湖を見下ろしながら、気持ちの良い汗をかきました。
同行していただいた皆さん、お疲れさまでした。