防鹿柵設置作業は終了しました

御巣鷹山の防鹿柵も9月に完成し、今年の防鹿柵設置作業は終了しました。
今年は、昨年度に引き続き環境省のグリーンワーカー事業として、木無山北斜面の県有財産区域内への防鹿柵が追加設置されたのに加えて、富士河口湖町に三ツ峠山希少植物保全協議会ができ、町の交付金事業として、河口財産区内の長者ヶ原と御巣鷹山南斜面に防鹿柵が設置されましたが、これには公益信託自然保護ボランティアファンドの活動助成金を受けています。
昨年ニホンジカによる被害が一番大きかった木無山の草地も防鹿柵が設置された柵内は、今年回復しています。御巣鷹山の草地に防鹿柵を設置した9月上旬にはすでに草地の一部がニホンジカによる被害が始まっていましたが、柵で囲えた部分は来年はきっと回復するでしょう。
今回防鹿柵で囲い切れなかった孤立した株は、ワイヤーメッシュで囲う対策をとりました。
山小屋近くの草地は後回しになっていますが、こちらにもニホンジカが出入りしている形跡があり、来年には対策を講じる必要があります。
また防鹿柵で囲ったことで生じる影響についても調査していくようにしたいと思います。
防鹿柵設置作業には、三ツ峠が好きで訪れてくれる遠方からのボランティアが多く参加してくれましたが、今後草地の保全活動を継続的に行っていくには、地域の理解と協力を得ていく必要があり、10月23日の日曜日に開催された富士河口湖町誕生祭に参加しました。
三ツ峠ネットワークの活動と三ツ峠山の花や昆虫をパネル展示とビデオで紹介しました。また、山の幸(サルナシ、アオナシ、アケビ、ヤマグリ、ヤマブドウ、キノコ)を陳列展示し、三ツ峠山で採ったキノコを入れたトン汁を販売しました。
今年の富士河口湖町誕生祭は、天候が不順だったため会場をステラシアター大ホールの中に変更して開催されました。三ツ峠ネットワークの出店風景です。

来年は、防鹿対策の継続はもちろんですが、月例会を充実せせていくことに加えて、地域との交流の機会を増やしていきたいと思います。

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