今日三ツ峠山に登り、環境省富士五湖自然保護官と富士河口湖町環境課資源保全担当と一緒に、今年予定している防鹿柵設置計画のための下見をしてきました。
木無山北斜面の昨年設置した柵の下の方へと下っていくと、右手林内の先にニホンジカが1頭逃げていくのが目撃されました。
日中の11時を少し回った時間に見かけたということは、ニホンジカも日中この辺を出歩いても大丈夫か様子見にきていたのでしょうか。
今年の柵設置は、この木無山北斜面下部の草地と、更にその下の登山道を横切った先の長者ヶ原を予定していますが、長者ヶ原から御巣鷹山にかけて、林内のあちらこちらで、これほどたくさんヒロハツリバナがあったのかと思わされるほど、多くのヒロハツリバナの幹が真っ白に皮剥ぎ状態になっていて、痛々しい光景が眼に映ります。
今年の設置予定地として考えている草地だけでなく、御巣鷹山の草地も何らかの手立てを考えなければならないという思いで、下山してきました。
今月に入って三ツ峠に三回足を運んで、一度目は長者ヶ原で、二度目は木無山草地で、そして三度目の今回は御巣鷹山草地で、三回連続してカモシカに出会いました。
一見したところでは同じカモシカかと思いましたが、写真を見比べてみると、なんとなく顔つきが違うようにも思われます。それぞれのカモシカが、ニホンジカに縄張りを荒らされて困っているとでも訴えたいのでしょうか。
2011年4月3日長者ヶ原のカモシカ
2011年4月15日木無山のカモシカ
2011年4月21日御巣鷹山のカモシカ
登山口に戻って駐車場を後にして、県道を下っていく途中、ダンコウバイ、キブシ、バッコヤナギ(ヤマネコヤナギ)の花が咲いていたので、写真を撮ろうとして車を止め、カメラを構えた矢先、すぐ下の斜面でガサガサっと音がしたので見下ろすと、カモシカが跳び去っていくのを見かけました。
昨年カモシカを撮ろうとして購入したセンサーカメラで、早春前のまだ雪が残っている時期に二度カモシカを撮った後は、ニホンジカの採食現場をとらえるために使うことに利用しましたのでカモシカは見かけませんでした。また三ツ峠山では実物を見たことがありませんでした。
しかし、今年になってからは、本栖湖から下部へと車で下って行ったときにもカモシカを見かけており、奇妙にも行く先々でカモシカを見かけるように思えてなりません。