6月の月例会を6月18、19日に開催します。
18日昼12時三ツ峠山荘集合~19日昼食後解散の予定です。
6月の三ツ峠山にはトウゴクミツバツツジが咲き誇ります
絶滅が危惧されているアツモリソウを始め、多様な植物が自生する草地が、盗掘や踏み倒し、気候の変動といった環境変化によって、ササ、テンニンソウ、ヤマドリゼンマイといった植物がはびこり、植生が単一化してきているといった状況にあります。
元々は風衝地だったところが、何の目的からかカラマツが植樹されたことで、その種が飛散し、今では部分的なカラマツ林ができてしまっていますが、植生にも影響を及ぼしてきたと考えられます。
昨年からはニホンジカ問題が深刻な状況にあります。林内のヒロハツリバナの樹皮が採食されて皮剥ぎ状態にあり、草地ではオオバギボウシが食い荒らされてしまい、裸地化状態になってしまったスポットも見られます。
昨年、環境省事業として、木無山草地の一部を急きょ防鹿柵で囲うことができましたが、今年もまたその追加事業として防鹿柵の拡張が計画されています。
また、今年になって富士河口湖町と話し合いをもち、この5月に三ツ峠山希少植物保全協議会が発足し、三ツ峠ネットワークもメンバーに加わっています。
防鹿柵設置だけでなく、植生の豊かな草地を復元し維持していくための活動を行っていきます。
そこで、6月の月例会は、アツモリソウやカモメランなどの観察会や高山植物についての勉強会を兼ね、ササ、テンニンソウ、ヤマドリゼンマイなどの刈り取り作業を行います。また、今年の防鹿柵設置予定地の下草刈りや木枝の除伐作業を行うことも考えています。
宿泊での参加はもちろん、日帰りでの参加も歓迎しますので、ご参加いただける方は早めに事務局までご連絡ください。お問い合わせからも連絡できます。
18日一緒に登山を希望される方は、西川新倉林道の三ツ峠登山口に10時30分集合してください。
東京方面から電車で来られる方は、河口湖駅10時5分にピックアップできるよう手配しますので、併せて事務局へお申し出ください。
なお、山荘の宿泊費、飲食費、旅行保険費などは、各自の自己負担でお願いします。
宿泊費は一泊二食付きで8000円ですが、持ち込みは自由です。
作業時の虫よけ対策をしてきてください。また、宿泊者は作業後にシャワーを使うことができます。
大勢の方のご参加をお願いします。
6月の例会、楽しみです。雨が降りませんように。