お正月といえば普通は元旦からの三が日ですが、松の内のことをお正月ともいいますよね。お正月飾りを松飾りということから、これを飾っている期間が松の内で、もともとは小正月(1月14、15日)までだったのが、今では1月7日に短縮されている地域が多いようです。
お正月に松を飾るのは、年神を家に迎え入れるための依り代という意味合いで、平安時代から新年に松を家に持ち帰る習慣が始まっていて、室町時代には現在のように玄関の飾りとするようになったそうです。
平安時代から常緑樹で長寿の松はおめでたいものとされ、その後室町時代には節目正しく真っ直ぐ伸びる竹が縁起のいいものとされ、さらに江戸時代になって春先に花を咲かす梅も加わって、「松竹梅」が縁起のいいおめでたいものとなったといわれています。
正月飾りや古いお札・お守りなどは神社に持っていって焼いてもらいますが、山梨県では道祖神祭りとの結びつきで、現在でも「どんど焼き」の風習が残っていて、1月14日の夜に、道祖神場で松飾りなどを焼く地域が多くあります。
このどんど焼きでは「まゆ玉団子」を焼いて食べる習わしです。かって農民の現金収入を支えたのが養蚕で、今はモモやブドウなど果樹の主産地である山梨県も、かっては稲作と合わせて養蚕が栄えていました。小正月に蚕の繭の形をした団子を作って飾り、これを焼いて食べる風習は、養蚕繁栄の祈願の意味があったようですが、子供たちにこれを食べさせ病気にならないように願ったことや、地域によっては、子宝に恵まれるようにと新婚さんをお祝いする所もあったようです。
ところで、三ツ峠山荘に猫の絵の描かれた大山祗命の護符が祀ってあるのをご存知ですか。昨年中村さんから同じものをいただき、三ツ峠ネットワーク事務局にも貼ってありますが、三ツ峠山の南東側登山口である西桂町の山祗神社の護符です。
毎年5月5日には、この護符を持って氏子が三ツ峠山に登り、権現尾根にある神鈴権現にお祈りしてくるそうです。大山祗命は山の神ですから、三ツ峠山を神として崇めた護符だと思いますが、猫が描かれているのはかっての養蚕との関連でしょうか。お蚕を食べる鼠を猫が捕ってくれるのを願ったものだという説もありますがどうでしょう。
皆さんはお正月の初詣にお出かけですか。事務局の裏手に熊野三大権現を祀った社がありますので、そこで三ツ峠ネットワークの活動が皆さんのご支援・ご協力で充実したものとなるよう祈願してきました。今年も宜しくお願いします。
新年会のお知らせ
新年1月15日に、三ツ峠山荘にて「三ツ峠ネットワーク新年会」を開催します。新しい年の活動について話し合いたいと思います。ご都合をつけてご参加ください。
集合は15時、会費は一泊二食7500円
夕食前に活動についての話し合いをします。夕食時の乾杯用のお酒は会費に含まれています。夕食以降はそのまま懇親会となりますが、持ち寄りとしますので、たくさん飲み食いしたい方は自前でご持参ください。大勢のご参加をお願いします。
参加される方は、三ツ峠山荘もしくは三ツ峠ネットワーク事務局までご連絡ください。
yama3さま、中村さま、皆さま、こんにちは
新たな年を穏やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。
昨年は、たいしたお手伝いもできず、失礼しました。保護柵が完成して良かったです。色んなエキスパートの方がおられてスムーズに行きましたね。バックグランドの異なる方が集まった方が集まると、こういうことができるんだと感心した次第です。
大山祗命の護符のことは以前にお聞きしましたが、西桂町の山祗神社にはまだ出かけたことがありません。一度行ってみたいと思います。西桂町には色んな史跡もありそうですね。
アツモリソウなどの希少植物がさらに繁殖するよう、お手伝いできれば、と思います。新年会は楽しみにしています。今年も宜しくお願いします。
p.s. 拙ブログでは、昨年出会った素晴らしい風景ベスト10、出会った可憐な花ベスト10を公開中です。花の写真は掲載せず、エピローグの番外編に記載のみしましたが、三ツ峠山壮からの富士山の風景はベスト10のうち、第2位と第8位に選びました。今年は、ぜひ星空を撮影したいですね。
Nature World管理人
NatureWorld隠れ野ブログを拝見しました。いつもきれいな写真をお撮りになっていますが、その中からベスト10を選ぶのは大変だったでしょう。やはりご自分で選ぶと、思い出のこもった選定になりますよね。
今年は三ツ峠山荘に泊まって星空を撮りたいようですが、星空と共演するホタルの乱舞なんてどうでしょうか。山頂周辺で陸生のヒメボタルだと思いますが、が7月上旬に飛翔するようです。
月夜に浮かぶ富士山とか、かなりの望遠でないと駄目かもしれませんが東京の夜景といったものもチャレンジされてみたらどうですか。そのためには山荘に泊まり続けないと難しいかもしれませんね。