5月23日~24日に月例会を開催しました。
参加人数も少なく、二日目の天気が心配だったので、昼食をとってから御巣鷹山方面の花観察を行ってから、草地のクマイチゴとテンニンソウの除伐作業を行いました。
二日目は天気予報も良い方に外れ、一日目以上の好天気となりました。
恒例の朝の富士山の写真を撮ってから、早朝観察を行ってから朝食、その後は山荘の中村さんの勧めもあって、早めに下山して乙女高原にサクラスミレを見にいくことにしました。
この時期、富士山とトウゴクミツバツツジの写真を撮りに登ってくる人も大勢います。
今回三ッ峠で出会った花たちを写真紹介しておきます。
例年だと6月の花も咲きだしてきていました。
5月度月例会を開催しました
乙女高原周辺の観察会
5月17日に乙女高原のサクラスミレ観察会を予定し、5月13日に下見をしました。
下見をした時には、ピンク色だったブナハアカゲタマフシの虫えいが、赤くなってヤマモモの実のよう変わっていました。
下見の時には一部に少ししか咲いていなかったサクラスミレも大分咲きだしてきていました。
グリーンロッジ前のベンチで昼食をとってから、サンリンソウやミヤマスミレの咲いている場所に移動して観察を行いました。
サンリンソウの近くではツボスミレを見つけました。
ミヤマスミレはまだ少し咲き残っていて、下見のときにはたくさん咲いていたヒメイチゲの花は花弁を落としていて、すでに大きな実をつけているものもありました。
下見のとき見つけたコガネネコノメソウやレンプクソウの群生地にも寄ってみました。
ヤマエンゴサクも咲いていましたが、その時には見過ごしてしまったマルバコンロンソウも見つかり、すぐ近くにミヤマハコベも群生していることがわかりました。
もう一か所、シコクスミレの咲く場所に寄って咲いているのを確認するとともに、そのエリアにはイワセントウソウ、コチャルメルソウ、それにズダヤクシュといった小さな花たちも咲いていることがわかりました。
一人での観察では見落としてしまったり、目的の花を見つければそれですましてしまうところを、大勢で観察することで、知らなかった花をいろいろ見つけられる歓びがあります。
最後に、トチノキの巨木を見てから帰路につきました。
写真家いがりさんと観察行二日目
5月10日、皆さん4時起きで富士山の撮影会ですが、撮影場所にはすでに、昨日の吹雪の中で富士山から戻って今朝夜明け前に三ッ峠に登って来たという先客がいました。
また、この日は南アルプスもよく見えていました。
朝食前に、昨日見つけておいたヒメスミレサイシンを観察してもらい、戻って富士山を見てみるとすっきりとはれ上がっていました。
今日の観察行は天気に恵まれそうです。
下山はジープも走る登山道で、ミツトウゲヒョウタンボクやオオカメノキ、アサノハカエデやハウチワカエデの木本の花が、そして足下にはウスバサイシンが咲いていました。
また、登山口からちょっと下った車道の脇にはフタバアオイも咲いていました。
この日二日目は下山後に富士山南中腹の富士宮市西臼塚遊歩道での観察行です。
駐車場脇に少しピンクを帯びたツボスミレがありました。
遊歩道に入るとタニキキョウ、ミツバコンロンソウ、ツルシロカネソウ、セントウソウ、コガネネコノメソウなどが見られました。
計画では西臼塚でお弁当を食べて解散の予定でしたが、朝食時に急きょ、西臼塚からさらに南に足を延ばして、富士市東田子の浦の浮島ヶ原自然公園を観察することが、いがりさんの賛同も得て決まっていたので、途中のコンビニでお弁当を調達してから、浮島ヶ原自然公園を訪れました。
メンバーの一人が富士自然観察の会の会員で、連絡をとってくれたので、会長さんたちが親切に園内を案内してくれるといったおもてなしを受けました。
サワトラノオがちょうど見頃で、ナヨナヨワスレナグサやノウルシなどを観察させていただき、充実した二日間の観察行を終えました。。
遠くから参加していただいた皆さん、お疲れさまでした。
写真家いがりさんと観察行一日目
写真家いがりまさしさんを講師に招いて、スミレを初めとした花のワークショップと、写真の撮り方を教えていただく観察行を開催しました。
5月8日、河口浅間神社に集合して、まずは今回の観察行のオリエンテーションです。
ゲンジスミレの咲く場所に車移動して、スミレ探しのワークショップです。
イブキスミレ、ヒナスミレ、エゾアオイスミレなどの花はすでに終わってしまっていましたが、かろうじてエイザンスミレ、ヒゴスミレ、それにアケボノスミレは花を残しているものもありました。
お目当てのゲンジスミレはまだ十分見られるものが見つかり、アカネスミレも傷み始めてはいましたが、新しいものもあって虫が訪れていました。
マルバスミレの花も残っていました。
母ノ白滝近くの山桜植林地で昼食、天気が良ければ富士山展望地ですが、あいにくの曇り空です。
パワースポットにもなっている母ノ白滝近くでは、ナガバノスミレサイシンが見られましたが花は終わりかけで、葉が大きくなっていました。
西川新倉林道へと車移動して、母ノ白滝登山道を木無山へと登り上げ、山荘に向かいます。
登山道を上ってすぐのところも富士山展望地で、富士山はかくれてしまっていましたが、河口湖はよく見えていました。
そこにはアケボノスミレが咲いていました。
登山道には、アケボノスミレのほかにエイザンスミレ、ヒゲネワチガイソウ、ミミガタテンナンショウ、それにコキンバイなどが咲いていました。
この辺りのタチツボスミレは距の白いものが多く、全体が白いシロバナタチツボスミレといえるようなものがありました。
標高が高くなるとマメザクラがまだ咲いていました。
山荘近くのカラマツに、目の高さに雌花が咲いているのを見て、写真家としてのいがりさんの本領発揮を見せていただきました。
一眼レフをもっているメンバーの皆さんは、写真の撮り方の説明に聞き入っていました。
コンデジでもっぱら記録主体の小生にとっては、昨年の松毬と雌花の対比、それに雄花が垂れている構図に向かってパシャ。
山荘に着いて荷物を預け、小休止してから屏風岩下へと向かいます。
お目当てはキバナノコマノツメです。
ヒメスミレサイシンも残ってはいましたが終わりかけでしたので、山荘に戻ってから近くの生育地に行ってみると、そこにはまだきれいなヒメスミレサイシンが咲いていました。
撮影会は明朝の楽しみにして、夕食前の順番にお風呂に入って汗をながしてもらっている間に、今年出歩いた観察会で撮影した花を、パソコンからテレビ画面に映して観てもらいました。
夕食後にはいがりさんから、パワーポイントを使って、植物学的知見からスミレについてお話しをしていただき、その後、持参されたリコーダーの生演奏にのせて、生育環境ごとにまとめた日本のスミレの映像を見せていただきました。
いがりさんのお話しの後は、参加者どうしの懇親タイムです。
翌朝の富士山早朝撮影や下山後の観察行に支障のないようほどほどに・・・。
竜ヶ岳スミレ観察行を開催
竜ヶ岳には、正月のダイヤモンド富士をはじめ、展望を求めて登る人は大勢いますが、昨日はスミレ観察行を開催してみました。
本栖湖畔の北登山道近くに車をとめて、東登山道へと歩き出すと、ミツバコンロンソウやエンレイソウ、ルイヨウボタン、フタバアオイが咲き始めていて、シコクスミレが多く見られ、ナガバノスミレサイシンもありました。
東登山道を上り始めるとヒゴスミレ、エイザンスミレ、アケボノスミレが見られ、何といっても多いのは、尾根の上に出てからのタチツボスミレ、フイリフモトスミレ、それにキスミレです。
それにニオイタチツボスミレやオトメスミレ、マルバスミレ、ツボスミレが混じっていました。
また、ミツバツチグリやワチガイソウ、センボンヤリも見かけました。
10時頃に出発して石仏のある四阿のところで昼食をとり、山頂についたのは2時少し前でした。
花の写真を撮りながらの休みや休みの登山なので、山頂では少しだけ休憩してから端足峠へと下ると、トウカイスミレが多く、フイリフモトスミレ、それにキランソウやワチガイソウも見られました。
端足峠のササの中にはキクザキイチゲが咲いていて、そこから西登山道を本栖湖へと下っていくと、新緑の緑とのコントラストでミツバツツジが色鮮やかに咲いていて、足下にはミヤマシキミが咲いていました。
カンアオイの仲間を見つけましたが、この仲間は葉や花だけで見分けるのは難しいです。
平坦な杉林になるとシコクスミレやツルシロカネソウが咲いていて、湖畔に並行した周遊路ではヤマウツボをたくさん見つけました。
倒木が多かったので、ツガの巨木の所から湖畔道路へ降りて、車に戻った時には夕方の5時になっていました。
長い一日登山になりましたが、この時期、結構花を楽しめる観察行になったと思います。
また眺望はなかったものの新緑の黄緑の先に青々とした本栖湖を見下ろしながら、気持ちの良い汗をかきました。
同行していただいた皆さん、お疲れさまでした。
4月度月例会を開催しました
この週末、4月25日、26日は月例会を開催しました。
この時期、登山口にはコブシの花が咲いています。大木なので見上げないとわかりません。ほとんどの登山者が知らずに登っていきます。
途中のベンチのところにはツノハシバミが咲いています。やはりみんな見向きもしません。
土日とも大勢の人が登っていますが、皆さん山頂を目指して富士山を眺める人たちばかりのようです。
登り始めた昼前から霰まじりの小雨が降ったり、日が射したりといった天気でしたが、山荘について昼食をとってから、草地の保全作業を行いました。
この時期はいつもササ刈りですが、ササを刈ってみると顔を出してくれたのはエゾアオイスミレでした。
作業を終えた頃から本降りとなり、夜半には雨はあがりましたが朝方まで霧が立ち込めていました。それでも夜明け間近には下界の灯りが見えるようになり、皆さん一瞬の晴れ間を狙って富士山の写真を撮っていました。
その後、朝食前に朝の観察会を行い、ヒメスミレサイシンやクモイコザクラなどを見てきました。
朝食をとってから昼近くまで、昨日の作業を続けました。作業がほぼ一段落した後、作業の成果を眺めながら小休止です。
下山してから河口浅間神社から母ノ白滝方面へ立ち寄って、レンプクソウ(ゴリンバナ)やアカネスミレ、ゲンジスミレなどを見てから解散しました。
参加していただいた皆さん、ご苦労様でした。
シハイスミレとヤマイワカガミ他
先週末の日曜日4月19日は、日中は晴れの天気予報でしたが、小雨が降ったり日が射したりと変な陽気でした。
往復2時間ほどの兜山の登山コースを3時間かけて、スミレ観察登山を行いました。
お目当ては山頂稜線に咲くシハイスミレですが、登山道にはゲンジスミレ、アカネスミレ、イブキスミレ、アケボノスミレ、タチツボスミレ、ニオイタチツボスミレも見かけました。
お昼ちょっと過ぎに下山したので、次の目的地の千代田湖畔に移動し、昼食をとってから白山斜面に咲いているヤマイワカガミ、カイイワカガミとも呼ばれているを観察しました。
そしてまだ時間があったので、武田の杜遊歩道を散策しました。
ジュウニヒトエやイカリソウ、イチリンソウ、ウラシマソウ、ホタルカズラ、ヒメハギ、フデリンドウなどが咲いていました。
ヒトリシズカの花と並んでフタリシズカがありましたが、まだつぼみでした。
新緑の山にはヤマザクラやマルバアオダモが咲いていて、小雨には会いましたが春の花を満喫できた観察会でした。
コバイモとキクザキイチゲ他
今日は久しぶりに天気もまずまずの日曜日で、コバイモ観察会を開催しました。
最初の場所では、カイコバイモとキクザキイチゲ、カタクリなどが観察できました。
登山道には、ヒナスミレやナガバノスミレサイシンなども咲いていました。
次に、コシノコバイモを観察するため、車で移動しました。
コシノコバイモの花は終わわりかけで、実をつけているものもありました。
2日前下見した時には、まだちゃんと開いているのがあったのに、すぼんだ花が多かったのは終わりかけだったということでしょうか。
登山道には、ヒトリシズカやニッコウネコノメ、ヤマエンゴサク、キケマン、コクサギ、シロバナエンレイソウ、ヒメニラ、ヒナスミレ、イブキスミレなどが咲いていました。
カタクリとアズマイチゲ他
桜の開花のニュースが流れる季節となり、今日は大月市むすび山カタクリ群生地を訪れ、その後アズマイチゲの咲く場所を散策して、春を満喫してきました。
むすび山のカタクリは今が満開で、ジュウニヒトエがこれから咲くといった状態でした。登山道にはミミガタテンナンショウやヒトリシズカ、イカリソウも咲いていました。
アズマイチゲが咲いている里に移動すると、その周辺には、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、タネツケバナ、ナズナ、イヌナズナ、ハコベ、ユリワサビ、ヒメニラ、スギナ、カテンソウ、ヤマエンゴサク、キケマン、キジムシロ、タチツボスミレが咲いていて、その中にアオイスミレやキバナノアマナが咲いているのを見つけました。
また、近くにニリンソウの群生地もありましたが、咲いているのは数株だけでこれからといった状態でした。
遅い昼食を岩殿山城址の円山公園でとりました。梅が咲いていて、桜は蕾状態でした。
足もとの土手にはセンボンヤリとタチツボスミレが咲いていました。
午後になり雲が厚くなってきており、この後小雨の天気予報でもあり、早々に帰路につくと雨粒が落ちてきました。
山梨の初春の花を訪ねて
今年の月例会は4月から11月にかけて行う予定で、開催予定日を「H27年度行事予定」に掲載してありますが、月例会に先立って早春の花を求めて、山梨の生育地をメンバー仲間と訪れ、見させていただきました。
2月22日 市川三郷町古宿のセツブンソウ 薄曇り
雪が残っているエリアもあり、例年よりは少し遅れて咲き始めたといった状況でした。
3月1日 甲州市竹森のザゼンソウ 小雨後本降り
苞が開いている開花状況のものはまだ少なく、これからといった状況でした。
3月8日 市川三郷町畑熊と宮原のミスミソウ 曇り後晴れ
畑熊はちょうど見頃を迎えていて、宮原は少しピークを過ぎたかなといった状況でした。
この後も、カタクリやコバイモ、スミレなどを観察に、出かけてみる予定です。