一気に価格が下がったPORTABOOKを衝動買いしてしまった。Windows 10ではモタつく感じがするため、lubuntuをインストールすることにした。いろいろ問題があるものの、とりあえず使える状態になったので手順を記しておく。
参考にした情報源
- https://www.logsoku.com/r/2ch.sc/notepc/1479283028/
- https://norihitosogoshi.blogspot.jp/2016/11/arch-linux_22.html
現状の問題点
- バッテリー残量がわからない
- サスペンド・ハイバーネートできない
- 日本語キーボード配列に設定するとバックスラッシュや縦棒が入力できない
- 本体上のwifiが機能しない
- 音が出ない
当然のことながらインストールの前には、不慮の事故のためにWindowsの回復ドライブを作成しておいた。といっても実際に回復させた訳ではないので、元に戻せるかどうかはわからない。
lubuntuのバージョンとUSBメモリの準備
lubuntuは、16.04.1(LTS)を使った。16.10.1だとUSBメモリからの起動はできるもののインストール中に失敗してしまう。
rufusでイメージをUSBメモリに作る。「パーティション構成とターゲットシステムの種類」には「MBR UEFIコンピュータのためにパーティション構成」を選んでおく。
機器の準備
USBハブを用意してPORTABOOKに接続する。USBハブには作成したUSBメモリの他、Ethernetアダプタとキーボードを挿入しておく。
PORTABOOKのwifiは利用できず、インターネットに接続していないとインストールに失敗するようなのでEthernetアダプタ経由でインターネットに接続する。
USBのキーボードを挿入しておかないとPORTABOOKのキーボードやポインタが有効にならないため起動前に必ず挿入する。ドライバの読み込みの問題のようなので、ワイヤレスキーボード・マウス用のUSBドングルだけ刺していても良い。(キーボード・マウス本体の電源がオフでも構わなかった)
USBからの起動
PORTABOOKの電源を入れ、画面に「PORTABOOK」と表示されている間にF2キーを連打すると、ブートメニューが現れる。ブートメニューから挿入したUSBメモリを選ぶと、エラーが出たり表示が崩れたりするもののLXDEのデスクトップ画面が現れる。
インストール
デスクトップ上のインストールアイコンからインストールを開始する。インストール中にバシバシ操作すると高い確率でインストールに失敗する。のんびり構えた方が良い。
キーボードは日本語キーボードを選択するものの、バックスラッシュや縦棒のキーが反応しない。USキーボードのままだとそれらしい位置で入力できるので、USキーボードの設定で刻印を見ないように入力するか、日本語キーボードの設定で後から別のキーに割り当てるか、どちらかの選択をする必要がある。
無事にインストールが終了したらシャットダウンしてUSBメモリを抜く。
再起動と不具合への対処
再起動すると画面は乱れるものの、ちゃんとデスクトップ画面が表示される。内蔵キーボードもポインタも使えるはず。
まずは、USBキーボードを外しても内蔵キーボード・ポインタが使えるように設定する。
sudo vi /etc/rc.local
で/etc/rc.localを開いて、以下の2行をexitの前に挿入する。
modprobe -r i2c_hid modprobe i2c_hid
次に、起動時の画面の乱れを解決する。
sudo vi /etc/default/grub
で/etc/default/grubを開いて11行目あたりを以下のように変更する。
#GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash" GRUB_CMDLINE_LINUX="xdriver=EFIFB nomodeset"
これで一応は使えるようになった。
2017/6/19追記
lubuntu以外にxubuntuのインストールなど試してみたが、うまくインストールできるのはlubuntu 16.04.1だけだった。その他のバージョンやubuntu派生ディストリビューションでは、USBからのブートができなかったり、インストールまで進めてもインストール後の起動が出来なかった。
おそらく起動時のパラメータを調整すればブート可能な場合もあるのだと思うが、現時点でそこまで突き止められなかった。