今年は3つのワークショップに分かれており、ロボット関係のものとどちらに参加するか迷ったのですが奥村先生の話を伺いたかったのでこちらを選びました。以下は奥村先生の問題提起のいいかげんなメモ。
アランケイの「ポップカルチャーは危険な文化」の話。考えることが重要なのに、googleコピー→powerpointペーストは、教育どころか人間をダメにしている。コンピューターがなかった頃のほうがずっとマシ。
Edward Tufteの「Cognitive Style of PowerPoint」の話。PowerPointを使っていると頭もそのような構造になってしまう。(箇条書き、関連のないものの羅列、話のつじつまを適当にあわせる、何となく納得させるなど)
ファインマンの話。space shuttleが落ちた後の調査委員会のメンバーになった。会議で驚いたのはbulletがたくさんあったこと。(bullet=箇条書きの・)議論になっておらず重要なことが話し合われていない。結局space shuttleはまた落ちた。
上記から、現在の情報教育は生徒の思考力を奪ってないか?(日経コンピュータの「実態は町のパソコン教室以下」を紹介)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/TOKU2/20050329/1/
データ圧縮の話。情報の教科書ではデータ圧縮を「情報を減らすこと」と表現されている。これは完璧なウソ。「QRコードをフルカラー(1600万色)にしたら1Gバイト格納できる」技術にベンチャーキャピタルが資金提供しそうになった。ちゃんと情報科学を教えないと!!
unpluggedの話。BellのManaging Gigabyteという1994年の本にあった一枚のさし絵。
Tim Bellは子どものための教科書も作っている。コンピューターを使わない(unplugged=電源オフ)でコンピューターを教える本「Computer Science Unplugged」
このワークショップでは、この本を使った2つの実践例と、大学入試センター試験の記述用言語DNCLの実装PENについて発表を行う。