マルツパーツ館で販売されているMARY-MB基盤のプログラムをMac(Mavericks)で開発するための環境構築についてまとめた。
オリジナルの情報はほとんどここから得たが、Mac特有の問題や一部変更された部分がある。
CP2104ドライバの導入
MARY-MBに搭載されているUSB-SerialチップはCP2104なので、そのためのドライバをインストールする。
- Silicon Labsのサイトを開き、検索窓でCP2104を検索する。
- Need USB to UART VCP Drivers?のリンクをクリックする。
- CP210x USB to UART Bridge VCP Driversのページから最新のバージョン(現時点ではv3.1)のドライバを選び、Mac_OSX_VCP_Driver.zipというファイルをダウンロードする。
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍するとSiLabsUSBDriverDisk.dmgが得られるので、それを開いてSilicon Labs VCP Driver Installerを起動し、インストールする。
インストール後に再起動され、ドライバのインストールが完了する。
FlashMagicの導入
FlashMagicのウェブサイトからFlashMagicをダウンロードする。
具体的には、右サイドバーにあるDownloadから最新のバージョン(現時点ではVersion 7.50/Mac OS X 10.6+)を選び、FlashMagic.app.dmgというファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルをダブルクリックするとFlashMagicのファイルが一つだけ入っているので、アプリケーションフォルダ(/Applications)にコピーする。
FlashMagicはWineを用いて実現されているため、シリアルポートの指定はCOM1のように行うため、MARY-MBと接続してもシリアルポートを選択できない。
そこで、Mac上のシリアルデバイスをCOMポートに対応させる設定を行うために、FlashMagicアプリ内のdosdevicesフォルダ内にシンボリックリンクを作成する。
ここでは、/dev/cu.SLAB_USBtoUARTをCOM3に対応させた。
cd /Applications/FlashMagic.app/Contents/Resources/dosdevices ln -s /dev/cu.SLAB_USBtoUART COM3
FlashMagicを起動して初期設定を行う。
- Select…を押してLPC1114/301を選ぶ。
- COM Portには、上記で設定したCOMポートのCOM3を選ぶ。
- Baud Rateには、115200を選ぶ。
- Interfaceには、None(ISP)を選ぶ。
- Oscillatorには、12.0を入力する。
- Erase blocks used by Hey Fileにチェックを入れる。
- Verify after programmingにチェックを入れる。
- Options-Advancsd Options…を選ぶ。
- Hardware configタブをクリックして、Use DTR and RTS to control RST and ISP pinのチェックを入れる。
- OKを押して設定終了する。
LPCXpressoのインストール
NXPのウェブサイトからMac OS X用のLPCXpressoをダウンロードする。
LPCXpressoを使うにはアクティベートしなければならないので、ウェブサイトの「Create new account」をクリックしてアカウントを作成しておく。
LPCXpressoをインストール(省略)した後に起動し、HelpメニューからActivate LPCXpresso (Free Edition)のCreate serial number and registerを選ぶ。
詳細は忘れてしまったが、ウェブサイトにログインした状態で生成されたシリアルナンバーを入力すると、アクティベーションコードが作成されるので、それをHelpメニューのActivate LPCXpresso (Free Edition)-Enter Activation codeで入力すれば良い。
CQ.zipのダウンロード
CQ出版社のトランジスタ技術増刊「超小型ARMマイコン基板」の特設ページにMARY-MBのサンプルが公開されているので、これをダウンロードする。
必要なシステムと準備のページの中程にある「ダウンロード」ボタンを押して、CQ.zipをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを適当なフォルダに解凍しておく。
実際の使い方は後日まとめる予定。