Raspberry piとXBee S2(ZigBee)を接続してみた。
準備
設定などのため、XbeeとMacを接続するのにスイッチサイエンスのXBee FTDI Breakoutを使ったので、FTDIのドライバをインストールする。既にこの時点でインストール済だったので作業しなかったが、おそらくVCP DriversでFTDIUSBSerialDriver_v2_2_18.dmgあたりを使えば良いのだろう。(手順は省略)
X-CTU NGのインストール
X-CTU NGというソフトウェアを用いてXBeeの設定を行う。ダウンロードの手順は以下の通り。
- X-CTU Softwareページを開く
- Diagnostics, Utilities and MIBsリンクをクリックする。
- XCTU Next Gen Installer, v. 6.1.0, MacOS Xをクリックしてダウンロードする。
ダウンロードしたパッケージを開いてライセンスを承諾し、xctungというアプリケーションをApplicationsフォルダにコピーすればインストール完了。
XBeeの初期設定
xctungを使ってXBeeを初期設定する。
- xctungを起動し、左上のXBeeに虫眼鏡マークのついたアイコンをクリックする。
- usbserialと書かれたチェックボックスにチェックを入れ、Nextを押す。
- ポート設定は特に変更せずにFinishを押すと、接続されているXBeeを探してくれる。
- XBeeが見つかったらAdd selected devicesを押す。
- Radio modulesに見つかったXBeeが表示されるのでクリックする。
右側のペインにXbeeの設定が表示される。ここで最初にPAN IDを設定する。PAN IDの入力欄に適当な値を入力した後、右側のペンの形をしたアイコンをクリックして設定する。
その後、Destination Address High(通信相手のSeiral Number High), Destination Address Low(通信相手のSeiral Number Low), Baud rate(115200)などを設定した。この辺りは用途などによって異なるので手順は省略。
ところで購入した状態のXBeeは、Router ATモードになっている。XBeeのネットワーク構築のために1台をCoordinator ATに変更する必要がある。そのため、1台のFirmwareをCoordinator ATに変更した。
右側のペインの上部にICに下向き矢印のついたアイコンがある。これをクリックするとXBeeにインストールするFirmwareが選べるようになるので、XB24-ZB – ZigBee Coordinator AT – 20A7(Newest)を選んでFinishを押し、Firmwareをインストールする。インストール後の設定は上記と同様である。
Raspberry piとXBeeの接続
XBeeをRaspberry piと接続するために、秋月電子のAE-XBee-REG-DIPを使用した。Raspberry piとは以下のように接続した。
※以下の表の正しさは確認していません。失敗するとRaspberry piやXBeeを壊す可能性があるので、結線は自己責任でどうぞ。
Raspberry pi | XBee |
PI-02(5V Power) | Pin 1(Vcc) |
PI-06(GND) | Pin 10(GND) |
PI-08(TxD) | Pin 3(DIN/CONFIG) |
PI-10(RxD) | Pin 2(DOUT) |
動作確認
Raspberry piを起動するとXbeeの変換基板上のLEDが赤く光る。XBeeを指したXBee FTDI BreakoutをMacに接続するとボード上のLEDが青色に光る。この状態でMacのターミナルから以下のコマンドを実行する。
screen /dev/tty.usbserial-AH01ASVC 115200
おそらくAH01ASVCの部分は環境によって異なるので、マイナス(-)まで入力してTABを押すと自動的に補完されるはず。
screenが起動した後でEnterを押して、raspberry piのログインプロンプトが出れば接続は成功。
screenを終了させるには、Ctrl-A Ctrl-\ を押した後で、Really quit and kill all your windows [y/n]に対してyを入力すれば良い。