スイッチサイエンスに Raspberry Pi pico 用の Debug Probe がある。
これは Raspberry Pi pico に取り付けてデバッグできるようにするものらしい。別にこれを購入しなくても、もう1台 Pico があれば同じことができるみたいだけど、コンパクトでケースにも入っているので買ってみた。
せっかくなので、これを使ってデバッグする流れを確かめてみよう。こちらにある情報を参考にしてみた。
https://www.raspberrypi.com/documentation/microcontrollers/debug-probe.html
まずはハードウェアから準備していく。
ピンヘッダーの装着と配線
Debug Probe とその付属品は以下の通りである。
ブレッドボードを経由してDebug Probeと接続するので、Raspberry Pi pico にはピンヘッダーが必要となる。両側の20ピン(×2)だけでなくデバッグ用の3ピンも必要となる。
https://www.raspberrypi.com/documentation/microcontrollers/images/wiring.png
上記の図のように配線したいのだけれど、デバッグ用のSHコネクタが pico に実装されていないので、3ピンのヘッダをハンダ付けしなければならない。そのヘッダにつけるためのケーブルも同梱されているが、冒頭のドキュメントを見てもどれをどこに配線すべきなのかよくわからない。
まず、片方にしかSHコネクタがないケーブル2本のうち、ピンヘッダがついているケーブルはブレッドボードに付けるためDebug Probeの左側に接続する。また、ピンソケットがついているケーブルはデバッグ用のピンヘッダに付けるためDebug Probeの右側に接続する。
回路図をみると1番がClockで、2番がGND、3番がDataぽいのだけど、どのピンが1番なのだろうか。SHコネクタのメス側をよく見ると△のマークがついているので、これがきっと1番なのだろう。
よく見ると、pico の3ピンにもDEBUGと記載があり、その左側に▼マークがあるのでこれが1番ということなのだろう。(いずれにせよ小さくて老眼には辛いので勘弁してほしい)
ということで、以下のように配線してみた。(pico のpin2, pin3 の接続に注意)
Debug Probe | Raspberry Pi pico |
左側コネクタのオレンジ | pin1 (UART0 TX) |
左側コネクタの黒 | pin3 (GND) |
左側コネクタの黄色 | pin2 (UART0 RX) |
右側コネクタのオレンジ | DEBUG 1 (SWCLK) |
右側コネクタの黒 | DEBUG 2 (GND) |
右側コネクタの黄色 | DEBUG 3 (SWDIO) |
なお、Debug Probe のUSBはPCに接続して使用するが、pico にも電源供給のためにUSBへの接続が必要となる。
以上でハードウェアの準備は完了した。次の記事で実際にデバッグしてみる。
(2023.6.7 追記)
スイッチサイエンスの販売ページをみたら、コネクタの仕様はこちらにまとめられていた。
https://datasheets.raspberrypi.com/debug/debug-connector-specification.pdf