昨日、お台場の日本科学未来館で行われたLEGO educationカンファレンスに参加してきました。
http://www.legoeducation.jp/conference/
基調講演や事例発表での興味深いお話や、WeDoとNXTのワークショップなど充実した1日を過ごすことができました。ビジュアルプログラミング言語として、WeDo環境とNXT環境の違いもよくわかりました。
数年ぶりにイソガワスタジオの五十川さんにお会いできたのはとても嬉しい驚きでした。相変わらず精力的に活動されており、たくさんの方を紹介していただきました。
五十川さんの言葉で印象的だったのは、自分のレゴ製作の過程において目的志向であることは少なく、作りながら柔軟に結果を変えているのだ、ということでした。この点で、創造性をはぐくむ教材と言いながら目的・目標を明確に定めてしまう問題解決型のプロジェクトにはちょっと違和感を感じられたようなことをおっしゃっていました。(私の理解違いであればすみません)
帰るみちみち、以前、五十川さんの人体実験?に参加したときのことを思い出しました。ある心理学の研究室での創造性に関する研究だったと思いますが、モノづくりをする際の様子をビデオ撮影しながら、思い浮かんだ言葉を口に出しながら作っていくというものです。
レゴを組み立てながらブツブツしゃべっていたのですが、作りながら解決法だけでなく目標そのものも変遷していった気がします。
明確な目標を与えることは評価する側から見ると楽ですが、やりすぎると学習者が「目標が与えられる」ことに慣れ、「目標を見つける」ことを忘れさせてしまうのではないか、ともいえるのかもしれません。ゼミ学生に卒業研究テーマを見つけさせることに多くの時間を割かなければならない現状とつながりがあるのではないかと思いました。
問題解決型で論理的思考力と創造性を伸ばすといいつつ、実は試験で偏差値を高めることを目標とする教育と、かわらないやりかたをしていないか、気をつける必要があると思った1日でした。