レゴedu Jesper氏

テーマは21世紀型の学びとは何か。何を21世紀に学ぶ必要があるか?学びのもたらす価値は何か?自分の子どもを例に、現在小学生だが社会に出るのにあと15年はかかる。大学卒業後にどんな世の中になっているか想像できない。だから、変化に対応し未知の問題に対処できるようにしなければならない。

(現在から過去まで1700世代ほどさかのぼった図。出典は不明)

300世代前に文字が発明された。35世代前に印刷された。現在の技術のもとはせいぜい7,8世代前からのもの。その社会も工業社会から情報化社会、創造化社会へと移り変わっていくだろう。

(これから必要になる能力を列挙。確か前回も見た気がする)

Improvise, How to choose, Learn to learn, Comprehension, Create new knowledge, Invent the world, Tell stories, Networking

これから必要になるのはCreative Thinkingと実行力である。

自発的に学ぶことが他のどんな方法よりもよく学べる。現在の学校は12世紀のものと同じ構造(少数の教師が大勢の子どもを教える)である。これからは協業的に学んだり、皆で考えることも大切。

(事前に渡された6つのレゴを使ってアヒルを作るように指示)

どのアヒルも同じものはない。どれが正解というわけでもない。各自はそれぞれ良いアイデアを持っているものだ。

これからの教育・学習に情熱を取り戻したい。Passion for Learning

レゴedu Marcelo氏

フローベル、モンテッソーリ、レズニックのそれぞれの考え方について紹介。

現状では学校で何かを学ぶのに「本を読む→実験する」が基本だが、それで十分なのだろうか?経験によって得られるものは心に残るものだ。

レゴedu Chris氏の講演

飛行機のトラブルで会場入りに間に合わなかった。そのためホテルでビデオを録画したとのこと。とても出発24時間前に撮られた映像には思えないほど、ちゃんとしたビデオだった。

4歳から22歳まで連続したロボティクス教育を行っている。下の年次で学んだことが上の年次で活かされるような工夫を行っている。学びの連続性はとても大切。

動物園のプロジェクト(Robotic Zoo)。レゴ(マインドストーム)を使っていろんな動物を作る。ヘビ(くねくね動く、小学生作?)、犬、トラ、サメ(子ども版と大人版)、ワニ、エビなど。それぞれの特徴をとらえたロボットが出来上がった。スイスの学校では、タイヤを使わない、いろんな歩き方を実現。

乾いた発泡スチロールの粒の上で動かすチャレンジと、それを湿らせた場合のチャレンジ。最初でうまくいっても後のは簡単ではない。問題に取り組ませ、解決させる。

コーヒーカップを冷やすプロジェクト。氷は水中と空気中とでどちらが先に融けるか?データをとりながら考える。

ハンバーガーを作るプロジェクト(McRobot)。バンズにハンバーグをはさみ、いろんなトッピングをするオートメーションシステムを作る例。YouTubeにも映像が公開されている。ドリンクを作るプロジェクトもある。

レゴedu 小倉氏の講演

技術的問題解決能力の育成が重要とした上で、ロボティクスを教育に取り入れることの困難さについて説明。モノや場所に関すること、手間やプログラミングの難易度、教える人の能力に関する問題、ゲーム化したり組み合わせ化することの問題、部品の紛失や時間の管理に関する問題など、かなり広範囲の問題点の列挙。

小倉氏は理科教育に関する専門家であるが、理科の好き・嫌いに関するアンケートを挙げ、中学生(?)が理科は好きと答える割合が多いものの、試験にでないなら不要という割合も多いという結果を示し、理科が大切だということをいかに示すか、そのためにロボティクス教育が活用できるのではないか。

http://www.powertolearn.com/articles/teaching_with_technology/article.shtml?ID=128

(出典を聞き忘れたが多分上のグラフにより)必要な人材は、routine cognitiveではなくnon routine interactiveだということで、繰り返し中心の労働力から、状況に応じた変化に対応できる力を持った人材を育成していかなければならない。その点で今の理科の観察実験は、決められた手順をその通りやるだけ、1回しかやらない、などの点で問題があると指摘。

理想的には以下の能力の育成が必要。

・ツールを状況に応じて活用できる

・異質な集団において活躍できる

・自律して活動できる。

レゴエデュケーションカンファレンス

6/20に開催されたレゴエデュケーションカンファレンスに参加しました。

http://www.legoeducation.jp/conference/

以下はちょっとした備忘録。メモをとったものの前日の寝不足のせいであんまり頭に入っていません。よって、内容の正確さについて責任を持てません。

最初に主催者(レゴedu Japanの代表)から、レゴedu社の方針や教育理念の説明。

「自発的な学びは遊びながら学ぶことで始まる」を念頭に、作ることで学ぶ、遊びながら学ぶということを30年前から活動してきた、と説明。ちなみに当日がレゴedu社の30周年記念日とのこと。

基調講演は、国立教育政策研究所の小倉康氏、タフツ大学のChris Rogers氏、国立シンガポール大学のMarcelo H, ANG Jr氏、レゴ社のJesper Just Jensen氏の4名による。

Chris氏は搭乗の飛行機のトラブルのため、ビデオによる講演。

LittleSmalltalk

LittleSmalltalkは最近も開発が進められているようです。

最新版はv5 alphaで以下のサイトからGUI付きのものも公開されています。

http://www.littlesmalltalk.org/

私はd:id:sumim:20060222の記事をもとに、

http://web.engr.oregonstate.edu/~budd/Books/little/info/small.v3.tar

から入手したsmall.v3.tarをベースに開発を始めましたが、このソースは先のサイトのArchiveにあるVersion 3にあたります。

Version 3には、original, with crc’s modifications, patched by crcと3タイプありますが、本質的には同じでstaticがついたりつかなかったりという違いしかないようです。

LittleSmalltalk

あいかわらずLittleSmalltalkを使っています。Cでクロス開発するよりもLSで作ったほうが早いくらいには慣れました。

「Little Smalltalk入門」もamazonで買って読んでみたら、実装に至るまでいろんな解説があって、最近読んだ本の中では面白い方でした。

既存クラスで利用できるものが少ないので、いろいろ試行錯誤しながらクラス体系を作っていくぶん楽しいですね。

LittleSmalltalk

さいきんLittleSmalltalkを使っているのですが、なかなかこれが厄介です。

クラスやメソッドの多くを自分で実装しなければならないのは構わないのですが、細かいところでトラブルにはまっています。

とりわけ、数値の比較でSegmentation Faultを起こすのには閉口します。

16384 > 16000

これだけで落ちます。

gdbで追っているのですが、インタプリタ内のメモリ参照で落ちているらしく面倒です。

あんまり時間がないのに…